ファミマがバス待合室ホットステーション

地域あっての店舗。

 

横浜市がコンビニエンスストアのファミリーマートと協力して、

ファミマ店舗のイートインコーナーを

市営バスの待合室として利用してもらう試みが始まった。

日本経済新聞電子版の地域ニュースの記事。

 

実施するのは、

「ファミリーマート和田屋万世町店」

 店舗前に東橋バス停がある。

バスの停留所の中には

歩道が狭くて待合の空間がつくれないところが少なくない。

 

日中はたくさんのお年寄りが利用する路線バス。

交通量の多い道路では待合スペースがないと

非常に危険。

 

地域のためにできることをする。

それは決して大げさなものでなくていい。

日常の困りごとを、一つひとつ解決することが大切。

 

だから、今回の横浜市とファミマの試みは実によい。

 

通常は店内で購入したものを飲食するイートインコーナーだが、

商品を購入しなくても、バスが近づくまで、

店内で待つことができるという。

 

バスの運行状況は、

イートインコーナーに設置されたタブレット端末に表示されるので、

バスを待つ人は、それを確認しながら時間を過ごすことができる。

 

バスを待つ間に地域住民同士の触れ合いが生まれれば、

その店は普通の店舗とは異なる場所となって、

顧客の心の中に独特の位置を占めることになる。

 

それが来店するきっかけにもなるだろう。

 

今後、横浜市は他の店舗やコンビニチェーンにも、

協力を求めていくという。

 

横浜市長はご存知、林文子さん。

BMW東京㈱代表取締役社長から、

2005年、㈱ダイエー 代表取締役会長へ、

さらに東京日産自動車販売㈱代表取締役社長、

そして2009年 8月、横浜市長。

小売業界や販売にはなじみの深い人。

 

だから今の横浜市には、

マーケティングの発想がある。

 

標準化された店舗を特徴とするコンビニが

地域に溶け込もうとする取り組みは、

マーケティングの本質でもあるし、

新しい時代のチェーンストアの姿を表している。

 

しかし「マチのホットステーション」は、

ライバルのローソンのキャッチフレーズ。

「あなたと、コンビに」が、ファミリーマート。

今回は、市と組んで、

ローソンのキャッチをパクッた。

 

お見事。

 

 

検索キーワード: 横浜市 ファミリーマート コンビニエンスストア バス停 イートイン チェーンストア

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