厚労省「健康な食事」認証への対応策は?
国が「健康な食事」を認証する。
こんな話が厚生労働省で検討され始めた。
「日本人の長寿を支える『健康な食事』のあり方に関する検討会」が
昨日24日に初めて開催された。
検討会には農学、医学、栄養学の学者をはじめ、
タニタやローソン、シダックス、パルシステム生協の担当者が
メンバーとして参加する。
高齢化が進む中、国の医療費は増加の一途を辿っている。
だから、生活習慣病予防や日ごろの健康維持活動が重要になっている。
一方で、生活の都市化が進み、
外食や中食など塩分や脂肪分を多く含む高カロリーな食事を摂る機会が
ますます増えている。
そこで、今回の「健康な食事」認証の構想が持ち上がった。
この認証制度がスタートすると、
コンビニエンスストアやスーパーマーケットの
惣菜・弁当から、
ファミリーレストランのメニューまでもが
対象になるという。
アメリカでは公的機関から
小売り・外食に対して健康的な食事を提供するよう
プレッシャーがかかることは当たり前だ。
日本では「健康は自己管理の問題」という意識が強いが、
いよいよ国や企業として取り組む時期がやってきた。
世界を見れば、
ナチュラル&オーガニック食品市場の拡大は明らか。
この健康志向の大潮流に対して
受け身ではなく、能動的に取り組めば
それは大いにチャンスとなる。
胃袋を満たすことから
おいしい食事へ。
ここまでは近代化、つまりモダン。
生活者の健康を維持する食事の提供は、
商業の現代化、ポスト・モダンで果たされることになる。
しかし、アベノミクス第三の矢は規制緩和と言われながら、
どうも最近は役所が民間分野に首を突っ込む傾向がつよい。
国民の健康のためには、
抽象的な「健康な食事」も大切だろうが、
それよりもむしろ、欧米で問題視されているトランス脂肪酸など、
具体的なテーマへの対応をこそ検討すべきだろう。
その辺のところ、
小売業・フードサービス業も、
もっと意識しなければいけない。
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