ユニーファミマnews|惣菜製造上場企業・カネ美食品を87億円で子会社化
ユニー・ファミリーマートホールディングス(株)(髙柳浩二社長)は、関連会社のカネ美食品(株)の株式を伊藤忠商事(株)と個人9名から取得し、同社を子会社化すると発表した。
取得株式数は260万株。取得価格は87億3300万円(1株当たり3359円)。株式譲渡実行日は7月末日までとなっている。
ユニー・ファミリーマートホールディングスは、議決権所有割合25.63%を保有する筆頭株主で、株式取得後の議決権所有割合は52.47%となる。
カネ美食品は、1969年に名古屋市で惣菜店としてスタートしている。その後、スーパーマーケットの惣菜テナント事業で成長し、1980年3月に外販事業を発足させて、サークルK1号店に弁当納品を開始した。ユニーおよびサークルKと近しい会社である。2007年6月には伊藤忠商事(株)と業務提携契約締結。2010年4月、大証JASDAQに上場、さらに2013年7月、東証JASDAQに上場している。
今回の株式譲渡でユニー・ファミリーマートホールディングスの子会社となるが、株式上場は維持する方針。
寿司・揚物・惣菜等の小売店舗の展開とコンビニエンスストア弁当の製造を行う会社。ユニー・ファミリーマートホールディングスの子会社の(株)ファミリーマートとユニー(株)の重要な取引先。
ユニー・ファミリーマートホールディングスは、カネ美食品を子会社化することで、ユニー店舗内に出店しているカネ美食品の惣菜売場を、一体となって改革し、食品売場全体の競争力を上げる意図を持つ。
カネ美食品がファミリーマート向けに製造している中食商品の製造に関しても、両社が持つノウハウを共有し、製造過程の見直しなどの協業を行う。
「中食商品の品質向上により、中食売上げの拡大を図ることで、グループ全体の収益力向上が見込める」というのがカネ美食品の子会社化の理由だが、実際、ユニー・ファミマが惣菜製造工程を直営にすることのメリットは出てくるだろう。ただし、カネ美食品は883億円の売上高だが、当期純損失を5億円計上していて、その収益性には問題が残る。
■カネ美食品概要
所在地/愛知県名古屋市緑区徳重三丁目107番地
代表者/代表取締役社長三輪幸太郎
事業内容/寿司・揚物・惣菜等の小売店舗の展開、コンビニエンスストア弁当の製造
資本金/20億0200万円
2017年3月期決算/売上高882億5800万円(前期比1.8%減)、経常利益5億8200万円(前期比81.6%減)、当期純損失5億1400万円(前年同期間の当期純利益は18億15百万円)
設立年月日/昭和46年3月29日
検索ワード:ユニー・ファミリーマートホールディングス カネ美食品 ユニー ファミリーマート 株式譲渡