西友news|社会貢献活動助成プログラム支援先はNPO法人「フローレンス」

合同会社西友(東京都北区、上垣内猛社長)は、2017年度社会貢献活動助成プログラムの助成先を、認定NPO法人フローレンス(東京都千代田区、駒崎弘樹代表理事)が運営する「障害児保育園ヘレン」と「障害児訪問保育アニー」とすることを決定した。

〈障害児訪問保育アニーの保育の様子〉

「社会貢献活動助成プログラム」は、「機会創出(Opportunity)」「環境(Sustainability)」「地域社会(Community)」の3つの分野で、社会的な課題の解決に向けて活動を行っている団体に対して、西友が助成金を拠出するもの。親会社の米国ウォルマート・ストアーズ・インクがグローバルで展開している社会貢献活動の方針に沿ったプログラムだ。

西友では、障がいのある子供とその家族の社会参加を含む「機会創出(Opportunity)」の取り組みの一環として、2011年度から2016年度にわたって、フローレンスの「訪問型病児保育」や「障がい児保育」の取り組みをサポートしてきた。昨年は福祉送迎車を3台提供している。

今回の助成金はフローレンス事業の三つに支払われる。

一つは新設される「障害児保育園ヘレン初台」の家具や医療用器具等の備品購入に充てられる。同園は一般の保育園では預かりが難しい、障がいを持つ子どもや医療的ケアが必要な子どもたちの長時間保育に対応する。その意味では日本で初めての保育園となる。同園の開設により、渋谷区エリアでは新たに5人の障がい児保育が可能になる。

もう一つは、「障害児訪問保育アニー」のサービス拡大のための研修人件費とする。助成金によって保育スタッフ24名、看護師10名の育成ができる。

さらに三つ目として、今年からは「赤ちゃん縁組」の取り組みをサポートする。「赤ちゃん縁組」とは、予期せぬ妊娠・出産をして育てられずに悩む女性の相談に乗ると同時に、育ての親になりたい夫婦の審査・登録受付を行って、特別養子縁組のマッチングをする取り組みだ。赤ちゃんの虐待死を減らすことを目的としている。相談員の人件費や妊婦の生活援助等に助成金を充てる。

こうした社会的な取り組みは、創業者サム・ウォルトンの遺志を継ぐウォルマートならではのものだ。小売業の社会的な役割として評価したい。

検索ワード:西友 社会貢献活動助成プログラム ウォルマート

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