リオン・ドールnews|需要予測型自動発注システムで発注業務効率化・ロス削減

(株)リオン・ドールコーポレーション(福島県会津若松市、小池信介社長)は、NECから提供を受け、AIを活用した需要予測と、それに基づく自動発注システムを稼働させる。まず今月から、会津若松市平安町のリオン・ドール千石店で稼働開始させ、その後各店舗に順次展開する予定だ。

このシステムは、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つである「異種混合学習」を活用しており、天候や曜日、過去実績などのデータを基に、客数や各商品の需要予測を行う。この「異種混合学習」は、多種多様なデータから複数の規則性を自動的に発見し、その規則性に基づいて状況に応じた最適な予測ができる。牛乳や練り物など日持ちのしない日配品を対象に販売数を予測し、適正量を自動発注することによって、発注業務の効率化と標準化ができ、ロスや欠品を防止することができる。店舗ごと、商品ごとに予測できるため、きめ細かく精度の高い自動発注が可能になる。

リオン・ドールでは、このシステムの導入に先立って、複数店舗で予測モデルを用いた3カ月間のシミュレーションを実施した。人手による発注実績と比較した結果、対象商品の欠品日数では6.5%改善し、ロス金額では25~40%低減している。

リオン・ドール コーポレーションは、福島県会津若松市に本社を置く、食料品を主体としたスーパーマーケットチェーン。1950年3月に設立し、売上高は560億円(2017年2月時点)。福島県に41店、新潟県に12店、栃木県に8店の合計61店舗を展開している。

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