シアーズnews|シアーズ前CEOが53億ドルで買収/会社清算回避へ

2018年10月15日にチャプター11(連邦破産法11条)の適用を申請し、経営破綻したシアーズ・ホールディングス。アメリカの複数のメディアよると、同社の取締役会と債権団はエドワード・ランパート前CEOが示した53億ドルの買収案を受け入れたと、報じている。

シアーズは再建に向けた運転資金確保のため、2018年末までに不採算の142店を閉鎖。さらにランパートの率いるヘッジファンド「ESLインベストメンツ」は、売却先選定のオークションで44億ドルの買収案を提示したものの、1月6日に債権団に拒否されていた。

今回、ESL側が買収額を53億ドルに引き上げたことで、ようやく承認されたとみられる。

この買収が成立すれば、約400店舗の営業と5万人の社員の雇用を継続することができる。創業126年という歴史をもつシアーズの事業清算という最悪のシナリオを回避するため、辣腕の投資家ランパートはなりふり構わずの態勢のようだ。

破産裁判所の審理は1月中に予定されている。しかし承認されたとしても、シアーズ・ホールディングス傘下のシアーズとKマートの具体的な再建策は発表されていない。エドワード・ランパートは辣腕投資家の頭と度胸は有しているが、マネジメントと経営再建の資質と能力には欠けるのだろう。

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