ウォルマートnews|作業ロボット・オートメーション機器の導入を拡大
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロン社長)は、4月9日、作業ロボットを含むオートメーション機器の導入を進めると発表した。
自律型フロアクリーナー「オートC」が1500台、シェルフスキャナー「オートS」が300台、荷下ろしをする検品機能付きの「ファースト・アンローダー」が1200台、「ピックアップ・タワー」が900台導入される。
■「オートC」
従業員が準備をしたあと、ロボットのプログラムを作動するだけで自動的に床の清掃をしてくれる。
■「オートS」
店舗の商品在庫、棚の位置、売価などの確認を行う。
■「ファースト・アンローダー」
「オートS」と連携して、トラックから荷降ろしされた商品を部門ごとに設定された優先順位に基づいて自動的に仕分ける。
■「ピックアップ・タワー」
オンラインで注文した商品のピックアップに使われる。顧客のピックアップをスムーズにし、従業員の作業を助けてくれる。
昨年来、これら最新の機器を一部の店舗でテスト導入したが、従業員から好評だったため、他店舗へ拡大することになった。
こうしたロボットやオートメーション機器の導入によって、従業員は接客サービスと商品販売により多くの時間を割くことができるようになる。
セントラルオペレーション担当副社長のジョン・クレセリアスのコメント。
「顧客にサービスするために従業員を解放するのは良い考えです。従業員は接客にやりがいを感じていて、床掃除のほうが好きだという人はいません。とはいえ、これらのロボットは、従業員がより顧客に寄り添えるようにする一方で、一部の従業員の職を奪う可能性もあります。私たちは、ロボットと人間がともに働けるようにしていきたいと考えています」