ライトエイドnews|第4Q売上高57億ドル・6.5%増も1億ドルの赤字増

米国ドラッググストア第3位のライトエイドが2月29日に終了した2020年度第4四半期の業績を発表した。

第4四半期の売上高は前年同期比6.5%増の57億3000万ドル(1ドル100円換算で5730億円)、純損失は3億4350万ドル(前年度も2億5560万ドルの純損失)だった。

2016年にウォルグリーンに買収されそうになったり、その後、2018年にはスーパーマーケット第2位のアルバートソンと経営統合寸前まで行ったり、昨2019年にはウォルグリーンに2000店近くの店舗を売却したり、紆余曲折を経て、生き残っているライトエイドだが、赤字体質からは依然、抜け出せていない。

しかしHBCをはじめとするドラッグストア業態の売上高は0.5%増の39億9000万ドル、調剤薬局の売上高は23.1%増の18億ドルだった。既存店の調剤売上高は1.6%の増加、処方箋数は5%の増加となった。

ライトエイドは新型コロナウイルス感染拡大に対処するため、以下の9つの施策を講じている。
第1は、Department of Health and Human Services(HHS:保健福祉省)に協力して PCR検査を開始した。
第2は、社員5000人を臨時雇用した。
第3は、社員に危険手当とボーナスを支給した。
第4は、レジに遮断ガラスを設置するなど安全対策を施した。
第5は、調剤部門に非接触型の支払い方式を導入した。
第6は、シニア専用の買物時間を設けた。
第7は、店内にソーシャル・ディスタンシングのサインやマークを導入した。
第8は、調剤配達料を一部免除した。
第9は、特別な清掃衛生管理体制を導入した。

2021年度第1四半期となる3月のレジの売上高は、紙類、消毒液、除菌ティッシュ、OTC薬品などを中心に33%、処方箋数(30日換算)は8.3%増加したが、人件費、新型コロナウイルス対策の特別清掃費、クレジットカードやデビットカードの手数料増加など、経費も増えている。

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