ターゲットnews|’21年売上高1046億ドル、純利益59%増/投資計画を発表

ディスカウントストア2位のターゲット(ミネソタ州ミネアポリス、ブライアン・コーネルCEO)は2022年1月期の第4四半期と通期の決算を発表した。

第4四半期売上高は、306億1600万ドル(1ドル100円換算で3兆0616億円)で前年同期比9.4%増加、営業利益は20億9500万ドル(2095億円)で14.1%増加、純利益は15億4400万ドル(1544億円)で11.9%増加の増収増益だった。既存店ベースでも売上高8.9%増、客数は8.1%増、客単価0.7%増と好調に推移した。デジタル売上げは9.2%の増加で、売上比率は21.8%。

通年の売上高は1046億1100万ドル(10兆4611億円)で13.2%増、営業利益は89億4600万ドル(8946億円)で36.8%増、純利益は69億4600万ドル(6946億円)で59.0%の大幅伸長となった。

なお既存店売上高は12.7%増、客数は12.3%増、客単価は0.4%増と通年でもプラスだった。デジタル売上げは20.8%増加し、売上比率は18.9%。なお、デジタル販売のフルフィルメントは、96.4%が店舗で行われている。同社のレッドカード利用率は、デビット・カードが11.7%、クレジット・カードが8.7%で合計20.5%だった。

店舗数は前年度から29カ所増え、2022年1月末で1926店舗となった。

この好業績をふまえ、同社は長期的な投資計画を発表した。店舗面では、2022年度に約30店舗を新設する。郊外には中型サイズの店舗を、サウス・カロライナ州チャールストンやニューヨーク・タイムス・スクエアなどの都市部には小型フォーマットの出店を計画している。

さらに約200店舗の全面改装に加え、数百カ所の小規模改装プロジェクトも予定されている。これらの改装では店舗フルフィルメント・サービスの拡充および、提携ブランドのショップ・イン・ショップ設置などを行う。とくに提携するUltra Beauty(ウルトラ・ビューティー)のショップ・イン・ショップは、2021年度には100カ所設置されたが、2022年度末までにさらに250カ所を加え、最終的には約800カ所への導入を計画している。

デジタル面では、傘下のRoundel(ラウンデル)と協力し、ECサイト「Target.com」をよりパーソナライズし、顧客経験を改善する。ラウンデルは2021年にすでに10億ドルもの価値を創造をしており、今後数年で20億ドル以上成長すると予測している。

即日フルフィルメントは、2019年から400%近く増加し、デジタル売上高130億ドルの半分以上を占めている。今年度もスターバックスとの協業や、簡易な返品システムなど、サービスを改善していく。

また、ソーテーション・センター(店舗で梱包されたネット注文貨物の仕分けをする物流施設)をミネアポリス以外にもダラス、ヒューストン、オースティン、アトランタ、フィラデルフィアに加えることで、配送スピードと生産性を改善する。下半期にはさらに5カ所のソーテーション・センターの開設を計画している。また4カ所の物流センターを現在すでに建設中である。

 

 

関連カテゴリー

海外 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧