メイシーズnews|ホリデー商戦に向け「Toys“R”Us」ショップを全店で展開
米国最大の百貨店メイシーズ(ニューヨーク州ニューヨーク、ジェフリー・ジェネットCEO)は、今年のホリデー商戦にそなえ、「Toys“R”Us」の商品を全店でショップ展開して販売すると発表した。
メイシーズは2021年1月15日に「 Toys“R”Us 」を買収した WHP Global(WHPグローバル)と提携し、7月末~10月15日の期間、1000平方フィート(28坪)~1万平方フィート(281坪)の広さのショップを、米国のすべてのメイシーズストアに開設する。
ホリデー・シーズン中は、さらに500平方フィート(14坪)~3000平方フィート(84坪)の売場が追加される。大型ショップが展開されるのは、アトランタ、シカゴ、ホノルル、ヒューストン、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、サンフランシスコにある、メイシーズの旗艦店内となる。
10月15日~23日の期間、ジェフリーとの写真撮影や家族向けのイベントが開催されるほか、毎日バービーやレゴなどのブランドからのプレゼントもある。
メイシーズは昨2021年8月から「macys.com/toysrus」と「ToysRUs.com」で「 Toys“R”Us 」の商品を販売している。同社が2022年第1四半期に報告した決算で、玩具の売上高は「Toys“R”Us」とパートナーシップ契約を結ぶ前の15倍となった。
「Toys“R”Us」は、Amazon.comをはじめとするインターネット販売の台頭、ウォルマートなど大型量販店の安値攻勢に押されて業績不振に陥り、2017年9月18日に連邦倒産法第11章(日本の民事再生法に相当)の適用をバージニア州リッチモンドの裁判所に申請した。店舗とネット販売はそれまで通り続けていたが、スポンサーが見つからず、2018年3月15日に再建を断念した。2019年2月、新会社「True Kids(トゥルー・キッズ)」が設立され、国内の2カ所にポップアップ・ストアを開業した。これらの店舗は新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けて閉鎖を余儀なくされた。
2021年1月15日、ブランドの買収とマネジメントを専門とするWHP Global(WHPグローバル)が「Toys“R”Us」の現在の親会社であるトゥルー・キッズの支配株主となった。