ターゲットnews|1Q営業収益245億ドル3%減/ロイヤルティプログラム刷新
米国のディスカウントストア業態チェーン第2位のターゲット(ミネソタ州ミネアポリス、ブライアン・コーネルCEO)が2025年1月期の第1四半期決算を発表した。
営業収益は245億3100万ドル(1ドル150円換算で3兆6797億円)で3.1%減、営業利益は12億9600万ドル(1944億円)で2.4%減、純利益は9億4200万ドル(1413億円)で0.8%減の減収減益だった。
既存店売上高は前年同期比3.7%減。デジタル販売の既存店売上高は1.4%増加、即日配送は約9%増加し、うちドライブ・アップ(駐車場ピックアップ)は13%以上増加した。
一般消費財の売上げは前四半期と比較して改善傾向にあり、とくにアパレルは2023年度の第4四半期と比較して約4%増加している。
また4月に刷新されたロイヤルティ・プログラムの「Target Circle(ターゲット・サークル)」はすでに100万人以上が登録し、好調な滑り出しを見せている。
新プログラムは3つの側面をもつ。一つ目は無料登録の「ターゲット・サークル」。アプリに顧客ごとにカスタマイズされた特典が通知される。
二つ目はクレジット・デビット・チャージの支払い機能をもつ「Target Circle Card(ターゲット・サークルカード)」で、これまでの自社カード「Target RedCard(ターゲット・レッドカード)」の名称が変更された。サークルカードは年会費無料で、カード保有者は常時5%引きや、2日以内の無料配送サービスなどの特典を受けられる。
そして三つ目が有料会員サービスの「Target Circle 360(ターゲット・サークル360)」。通常年会費は99ドルだが、サークルカード保有者は年会費50ドル引き特典によって、49ドルで加入できる。サークル360では35ドル以上の注文で、無料即日配送を何回でも利用できる。自宅以外への即日配送も可能。またターゲットが提携する配送サービス「Shipt(シプト)」のマーケットプレイスでオーダーすると、複数の小売業者の商品でも即日配送を提供する。
4月に実施した春セール「ターゲット・サークル・ウィーク」では、記録的なウェブ・アプリ訪問者を達成し、売上げの増加に貢献した。