ウォルマートnews|第3Q営業収益1696億ドル5.5%増/高所得者層の客数増
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)が2025年1月期の第3四半期決算を発表した。
第3四半期(8月~10月)の営業収益は1695億8800万ドル(1ドル150円換算で25兆4382億円)で、前年同期比5.5%増だった。営業利益は67億0800万ドル(1兆0062億円)で8.2%増、純利益は45億7700万ドル(6866億円)で前年の4億5300万ドルから大幅に増加し、910.4%プラスとなった。1株あたり利益は0.57ドルでこちらも850.0%の大幅増。
事業部門別では、米国内部門の「ウォルマートUS」が売上高1148億7500万ドルで5.0%増、営業利益は54億3500万ドルで9.1%増加した。既存店売上高(ガソリン販売を除く)は5.3%増、客数は3.1%増、客単価は2.1%増だった。これまでウォルマートの客層にはいなかった高所得者層によって、押し上げられている状況だ。
EC販売は店内フルフィルメントのピックアップおよび配送、広告収入、マーケットプレイスが好調で、22%伸長している。またデジタル広告「Walmart Connect」による広告収入は、マーケットプレイス出店者の広告出稿が増加していることで、米国内で26%伸びている。
国際部門の「ウォルマートインターナショナル」の売上高は302億7700万ドルで8.0%増、営業利益は12億0400万ドルで7.8%増加した。さらにEC販売は43%増、広告収入は50%増と好調だ。インドのEC最大手「Flipkart」を筆頭に、メキシコの「Walmex」、中国が業績をけん引している。
会員制倉庫型店舗の「サムズクラブ」は、売上高228億5100万ドルで3.9%増、営業利益は6億3400万ドルで6.9%増。既存店売上高(ガソリン販売を除く)は7.0%増、客数6.4%増、客単価は0.5%増と堅調だ。グロサリーや、衣料品や家電などを含む日用雑貨カテゴリーでシェアを伸ばしている。サムズクラブのEC販売は26%増、会費収入は15%増と好調を維持し続けている。
ダグ・マクミロンCEOのコメント。
「第3四半期も引き続き好調に推移し、私たちの勢いは続いています。アソシエーツ(従業員)たちは、お客さまに時間とお金を節約してもらうこと、そして会社のビジネスを変革させることに一生懸命取り組んでくれています。ウォルマートは世界のあらゆるマーケットで成長し続けています。価格の引き下げに努めつつ、新規事業の成長が貢献しています。またアメリカ国内では店頭売上げは増加、店内フルフィルメントでのピックアップは成長、店舗からの配達はそれを上回るスピードで成長しています。私たちのチームは、お客さまがウォルマートに期待する価値と利便性を提供することで支持を得ているのです」