COACHニュース|年商45億ドル企業がケイト・スペードを24億ドルで買収

1941年、ニューヨーク市にファミリービジネスとして創業したコーチは、アメリカの皮革製品ブランドとして国際的な評価を得て、現在、世界の5つの大陸に1000以上の直営店舗をもつ。
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2016年6月期決算では年商44億9180万ドル(1ドル100円換算で4491億8000万円)、営業利益6億5350万ドル(653億5000万円)、純利益4億6050万ドル(460億5000万円)。

そのコーチがやはりニューヨークの高級皮革製品メーカーのケイト・スペードを、24億ドル(2400億円)のキャッシュで買収すると発表した。

ケイト・スペードは特にミレニアル世代に人気が高く、若い世代から支持されている。

コーチは日本でも人気が高いが、それはアウトレットモールでの人気に負っている。そしてブランドが普及しすぎた結果、逆に成長は鈍化した。そこで、割引販売を減らして、利益率の向上を図っている。さらに3年前から「1941」と名付けた高級ブランドを開発して、ブランド力の回復に邁進している。

一方、これもニューヨークの靴メーカー「ステュワート・ワイズマン」を、2年前の2015年に5億7400万ドルで買収した。1986年に立ち上げられたシューズ&バッグのブランド。このステュワート・ワイズマンは、バレンティノのディレクターをCEOに迎え、堅調に売上げと利益をあげている。

今回買収したケイト・スペードでもステュワート・ワイズマン同様の構造改革を計画している。ケイト・スペードの顧客の6割がミレニアル世代によって占められているが、このマーケットをリードする世代を軸に、客層を広げて、グローバル市場を開拓すれば、成長が見込める。

コーチは昨年、「バーバリー」の買収を模索したが、これは実現せず、現在は「ジミー・チュウ」の買収を交渉している。

 

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