11月百貨店売上速報|年末商戦好調で4社とも2カ月連続前年クリア

主要百貨店4社の11月売上高が発表された。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比114.5%、大丸松坂屋百貨店は116.1%、阪急阪神百貨店は111.5%、高島屋は109.2%だった。全国的な新型コロナウイルス感染者数の減少傾向継続で、売上げ、客数ともに前月から伸長している。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の総売上高は前年同月比114.5%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは前年比117.7%、日本橋本店の店頭売上げは114.5%と伸長した。年末にかけた消費意欲の向上から、時計や宝飾、ハンドバッグ、ラグジュアリーブランドといった高付加価値な商品が好調。また、年末年始に家の中で過ごす時間を充実させたいニーズも高く、クリスマスケーキやおせちの予約販売は前年比2桁増となった。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、山本良一社長)は、(株)大丸松坂屋百貨店が前年同月比は116.1%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では113.8%。高額品に加え、衣料品や食料品も前年同月比2桁増となった。店舗別では、直営店13店舗中10店舗と、関係百貨店2店舗で前年を上回っている。

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は前年比111.5%。阪急本店が前年比119.3%、阪神梅田本店が114.6%だった。新型コロナウイルス感染の影響からの回復基調が顕著で、都心店を中心に来店客数が前月よりさらに回復した。とくに、50代、60代の来店客が増えている。ECにおいては、歳暮が売上高前年比約1割増、おせち料理の予約も約3割増、クリスマスケーキの予約も約4割増となった。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の店頭売上高は、高島屋単体の11店舗で既存店前年比109.2%、国内百貨店子会社3社を加えると前年比108.9%と好調だった。紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾、スポーツ、リビング、美術、食料品などのカテゴリーで前年実績を上回った。

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