ユニクロnews|スウェーデン代表選手団に冬季大会用公式ウェアを提供
(株)ユニクロ(山口県山口市、柳井正会長兼社長)は 2022年2月から中国で開催予定の世界的スポーツ大会において、スウェーデン選手団が大会期間中に着用する公式ウェアを提供する。スキー種目、スノーボード種目、カーリングの競技ウェアのほか、セレモニーや移動時、トレーニング時、休息時など大会期間中のあらゆるシーンに対応するLifeWearコレクションを用意する。
今回、選手団に提供する公式ウェアは、スウェーデンオリンピック・パラリンピック委員会、そして選手一人ひとりの声を聞き、寒暖差が大きい大会の会場において最高のパフォーマンスを発揮できるように開発されている。競技中だけでなく、セレモニーやトレーニング、移動時や休息時などあらゆるシーンで選手が快適に過ごせるような工夫が施されている。
公式ウェアの開発にあたっては、冬の会場の気候をリサーチするとともに、極寒地でのモニターテストを繰り返し行い、アウター、ミドラー、ベースレイヤーの重ね着(レイヤリング)を可能にするラインナップを揃えた。天候や運動量に応じて脱ぎ着ができる仕様を施し、体温調節がしやすく、快適で着心地の良いウェアに仕上げた。
また、車いす競技の選手とともに特別仕様のジャケットとパンツを開発した。ハイブリッドジャケットは、着用時の腹部まわりのもたつきを解消するため、人間工学に基づいてフィット感を工夫した。シェルパンツは、簡単に着脱できるよう腰まわりを工夫した。
選手や委員会メンバーからのフィードバック、そしてパートナー企業との協業やユニクロ有明本部内に設置されている「服の基礎研究所/ラボ(人工気象室)」での機能検証によって、どんな環境下にあっても選手が快適に過ごすことができる新素材を開発した。
ハイブリッドジャケットには新技術を採用した。冷たい空気遮断して防寒するダウンポケットを隙間部分に、通気性の高いダブルラッセルメッシュ素材を背面に使用して、極寒地でも保温しながら、汗によるムレも軽減できるようにした。さらに、トレーニングや移動時に着用するシャツとソフトシェルジャケットには、脇や背中など汗をかきやすい部分に通気孔を施し、ムレにくい仕様に仕上げた。肌面の起毛素材で暖かさを保ちながら、ドライ機能で快適に過ごせる新素材をインナーシャツやタイツにも使用した。
提供する公式ウェアの約7割には、回収したペットボトルをリサイクルした素材を使用している。また、ライトダウンジャケットには、回収したリサイクルダウンとフェザーを100%活用した。工場の製造工程で廃棄される糸からつくったリサイクルナイロンを一部のウェアに使用しているほか、天然素材の植物による染色や、フッ素を使わない撥水加工剤を採用するなど、環境にも配慮した。
また、ユニクロは、この大会に向けて、スウェーデンのトップアスリート合計21名によるチームブランドアンバサダー「ユニクロ チーム スウェーデン(UNIQLO TEAM SWEDEN)」を新たに結成した。