ベルクnews|障がい者就労支援のコーヒー焙煎室を本社内に開設

CSR

(株)ベルク(埼玉県鶴ヶ島市、原島一誠社長)はスーパーマーケット業界では初めて、(株)スタートラインが運営する障がい者就労によるコーヒー製造事業「TASKI COFFEE(タスキコーヒー)」を導入した。障がい者の多様な就労機会の創出を目指し、本社施設内に専用の焙煎室を設置するという取り組みだ。

この事業では、ベルク本社の一角に専用のコーヒー焙煎室を新設し、厳選された豆の選別、焙煎、ミル(粉砕)、ドリップバッグの包装などの作業を実施する。特に、収穫後のコーヒー豆に混在し、味を損ねる「欠点豆」を取り除くため、障がい者メンバーの目と手で一粒ずつ選別する「ハンドピッキング」を実施する。これにより、雑味のない豆本来の風味を引き立たせることができる。そして豆の種類や状態に合わせた焙煎をすることで、豆の個性を最大限に引き出すことが可能となる。

これらの作業のため、3名の障がい者を新たに雇用した。また管理経験が豊富な社員を1名、専任で配置し、安心して就労できる環境を構築した。12月9日には、ベルク本社で新規従業員とその支援員を招いて入社式・オリエンテーションを開催した。

今後、製造されたコーヒーは、主にベルクの従業員や関係者向けに、専用のコーヒーマシンやドリップバッグでの販売、手土産ギフトとして提供される。また一部店舗での販売も計画している。

ベルクは同事業を、地域の雇用創出に加え、食を通じた地域社会への貢献、そしてSDGsや多様な人材の活躍推進の一環として位置づけている。また、管理者向けにコーヒー焙煎研修の実施も計画している。全社的な障がい者雇用に対する意識を一層高める狙いだ。

ベルクは障がい者雇用の促進と就労機会の拡大に積極的に取り組んでいる。これまで店舗や物流センター、農園等の多岐にわたる事業場で雇用を推進していて、現在364名の障がい者を雇用している。雇用率としては約4%に上り、法定雇用率を大きく上回る水準にある。

 

関連カテゴリー

CSR

CSR 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧