クックパッド iPhoneアプリでレシピと特売情報の連動開始
クックパッドは5日、同社が提供するiPhoneアプリに、スーパーマーケットの特売情報に連動したレシピ検索サービスを追加したと発表した。この機能を使うと、ユーザーは近所の店舗の特売品を利用したレシピを取得することが可能だ。店で商品を見ながらメニューを考える従来の購買行動を逆転させるもので、スマートフォン時代の新しい食生活行動を生む契機となりそうだ。
クックパッドの特売情報は、サンケイリビング新聞社が運営する「シュフモ」から提供を受けているデータと店舗からの投稿情報で構成されており、これまではパソコン用にサービスを提供していた。今回、iPhoneアプリでのサービス開始に伴い、地図検索機能も追加。現在地に近い店舗の特売情報を見つけることを可能にするなど、スマホならではの高い利便性を持たせた。
クックパッドの月間利用者数は延べ3959万人(2013年10月実績)で、そのうちスマホ経由は2184万人。アプリのダウンロード件数は2013年4月に1400万件に達している。
クックパッドでは、登録した店舗の特売情報をユーザーに配信するサービスも提供しており、こちらは登録ユーザー数が2013年10月末に100万人を突破。先月末には170万人を超えた。新聞を購読していない人が増えていることから、「チラシが配達されないので、助かる」といったユーザーの声も聞かれるという。
店舗側からもチラシやキャンペーンの情報をリアルタイムで配信できる仕組みになっており、特売情報がきっかけで初めて来店するお客や、価格に敏感な若い世代の来店が増えているそうだ。
4月の消費税率アップが目前に迫る中、外食を筆頭に家計の食費支出を見直す傾向が強まっている。一方で、スマホやタブレット端末などモバイルコミュニケーションの技術進歩は著しく、大量の情報を低コストでいつでもどこでも得られるようになっている。
こうした時代だからこそ、さまざまな情報をつなぎ合わせて賢い食生活行動をつくりだすことができる。クックパッドはこれまでの小売りの視点とは異なり、自発的にメニューを投稿するユーザーの「集合知」を利用した新しいミールソリューション(日々の食事の悩みを解決すること)のビジネスを生もうとしている。
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