イオンネクストnews|Green Beansの誉田CFCに2つの自動化ロボットを導入

オンラインマーケット「Green Beans」を展開するイオンネクスト(株)(千葉市美浜区、バラット・ルパーニ社長)は、大型物流拠点である誉田 CFC(顧客フルフィルメントセンター)に最先端のロボティクスソリューション「オングリッドロボットピック」と「オートフレームロード」を本格導入する。物流現場における生産性の向上と、従業員の身体的負担を軽減し、より安全で働きやすい職場環境を実現することを目的とする。

近年、オンラインでの食品購入の需要が飛躍的に拡大していることから、物流拠点では高効率かつ柔軟なオペレーション体制の構築が急務となっている。特に、商品のピック&パック工程や、体力的負荷の高い出荷準備作業は、人手に頼る部分があった。

そこで誉田CFCでは、これらの作業の業務効率向上に対応するため、AIとロボティクス技術を駆使した2つの自動化ロボットを導入する。

「オングリッドロボットピック」は注文された商品をピック&パックする最先端のロボット。さまざまなサイズ・形状・重量・傷つきやすさを持つ商品を、AIがその場で認識・判断し、袋詰めまでを行う。グリッド(商品棚)上から商品を直接取り出すことで、従来人手で実施している場所の省スペース化と生産性の向上を実現する。1日あたり約20万点の商品ピッキングが可能。

ピッキングの対象商品数は約3000品目から開始し、2025年度中には約1万品目に拡大する見込み。ただし、重量2kg以上の商品や、破れやすい、壊れやすいといった商品はピッキングの対象外となっている。

「オートフレームロード」は配送直前の注文ボックス(トート)を、配送用フレーム(台車)に自動で積み込むロボティクス技術。配送準備の中でも特に重労働な作業を担うロボットで、作業者の負担を大幅に軽減することが可能となる。画像認識カメラとAIによってトートの形状や重さ、フレームの状態をリアルタイムで把握し、人手を介さず最大20kgのトートを最適な位置に自動で積載する。

これまではAIによる配送順や重量バランスなどを考慮した積載指示をもとに、人手で積み込んでいたが、この重労働を完全自動化した。さらに、配送車への積載効率や重さのバランスにも配慮した設計となっている。

この2つの自動化ロボットの導入によって、人手による作業の約30%を自動化ロボットが担うこととなる。

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