H2Onews|第1Q売上高3.3%増・経常利益17%減/百貨店事業は増収増益

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、鈴木篤社長)が、2019年3月期第1四半期の連結業績を発表した。

売上高は2192億8200万円(前年同期比3.3%増)、営業利益33億6000万円(6.7%減)、経常利益は38億5500万円(17.0%減)。

阪神梅田本店建て替え第I期棟オープンに伴う費用や、阪急阪神百貨店の進路設計支援に関わる費用などを特別損失に21億6300万円計上したことなどで、純利益は2億7600万円(93.1%減)となった。

なお、災害による損失は、今後実施予定の修繕・補修工事などに要する費用について現在、集計中。期間中に計上済みの1億0600万円を含めて、概算で4億円前後となる見込みだ。

百貨店事業の売上高は1026億9300万円(3.0%増)、営業利益34億2000万円(3.1%増)で、増収増益。

阪急阪神百貨店の「阪急うめだ本店」は、婦人ファッションを中心に国内需要が引き続き堅調に推移した。また、インバウンド需要は、高額商材の動きが活発で「阪急メンズ大阪」を含めた阪急本店の売上高が7.7%増と伸長した。「阪神梅田本店」は、6月1日に建て替え第I期棟をオープンし、新しい百貨店の価値創造への取り組みを進めている。復活したスナックパークが連日多くのお客で賑わうなど、順調な滑り出しだ。

支店は、2017年秋に改装した「博多阪急」が好調。2017年7月に閉店した堺北花田阪急を除く、支店合計の売上高は3.6%増となった。

6月18日に発生した大阪府北部地震で、関西各店は当日休業し、その後1週間程度消費マイン ドの低下の影響を受けた。売上げは一時的に減少したが、6月末には回復基調に転じている。

神戸・高槻事業の売上高は99億5200万円、営業損失▲5400万円。
2017年10月1日付けでそごう・西武から事業承継した「そごう神戸店」「西武高槻店」は、屋号やサービス内容等を変更することなく、阪急百貨店・阪神百貨店のノウハウを融合させながら運営した。

食品事業の売上高は、905億8900万円(6.1%減)、営業損失7億6800万円。イズミヤは、店舗再編計画に伴う建て替え工事が本格化した。現在は総合スーパー業態4店舗で工事を進めている。すでに建て替え工事が完了した大阪府の「あびこ店」などスーパーマーケット業態の3店舗は、いずれも順調に推移している。また4月には、大阪府の「岸里店」が2年ぶりに新規オープンした。

阪急オアシスでは、4月に「キッチン&マーケット ルクア大阪店」「中之島店」の2店舗を出店した。

しかし、食品事業全体では、イズミヤの店舗再編および阪急オアシスの不採算店舗閉鎖に伴う営業店舗数の減少が影響し、売上高、営業利益とも前年を下回った。

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