H2Onews|台風の影響受けるも秋冬物・高額品が好調で前年実績を確保

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、鈴木篤社長)が2018年9月の売上げ速報値を発表した。

百貨店事業は、阪急本店100.9%、阪神本店83.9%、支店合計は105.8%。全店では100.0%となった。

台風21号・24号の影響で9月4日、9月30日は、関西の全店を臨時休業した。台風通過後は、消費マインドが低下して関西各店では厳しい状況が続いた。さらに、関西国際空港が台風被害を受け、国際線の便数が制限されたため、インバウンド客が激減した。しかし、中旬以降は秋冬ファッションや高額品が好調に推移して、前年実績を確保することができた。

阪急本店は、台風21号・24号による2日間の臨時休業の影響で苦戦するも、中旬以降の気温低下とともに秋冬商材の動きが活発化した。婦人服では高額のダウンジャケットの売れ行きがよかった。また、1000万円以上の海外ブランドのジュエリーが動くなど、婦人ファッションが堅調だった。

インバウンドは、台風通過後の1週間は前年に比べて半減したが、中旬以降は前年を上回るペースで推移した。しかしながら、前半の苦戦が響き、前年実績には及ばず、約2割減少した。

阪急メンズ大阪は、ファッション感度の高い顧客や富裕層の消費意欲が高く、海外ブランドを中心に秋冬ファッションがよく売れた。

昨年秋に大規模リニューアルした博多阪急は22%増と、引き続き大きく伸長した。特に海外ブランドなど、充実した品揃えのジュエリーの認知度も高まり、広域からの来店客が増加して、嵩上げに貢献した。

食品事業は、イズミヤ(株)が95.8%、(株)阪急オアシスが97.0%と、苦戦している。

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