J.フロントnews|第1Qは売上高2740億円/1.5%増も純利益10.7%減

J.フロントリテイング(株)(東京都中央区、山本良一社長)は、2020年2月期第1四半期の連結業績を発表した。

売上高は2740億0200万円(前期比1.5%増)、営業利益は127億9400万円(同1.6%減)、純利益は74億4700万円(同10.7%減)だった。

事業別に見ると、第1に大丸や松坂屋の百貨店事業は、訪日外国人客を中心に化粧品、ラグジュアリーブランドなどが好調に推移した。

昨年開設した大丸札幌店で好評だった「美・食・雑貨」を組み合わせた新編集売場「KiKiYOCOCHO(キキヨコチョ)」を、松坂屋名古屋店に3月にオープンした。

また同店の「KiKiYOKOCHO」には同社が運営するセルフ型ビューティショップ「Amuse Beaute(アミューズ ボーテ)」が出店し、全国で7店舗目の展開となった。

顧客基盤を拡大するため、5月末に「大丸・松坂屋アプリ」を全国13店舗へ拡大展開した。

地方百貨店については、構造改革の一環として、2020年3月(予定)に(株)下関大丸を大丸松坂屋百貨店に吸収合併し、直営化する。

なお、大丸山科店については、業績の改善を見通すことが困難であるとの判断から、2019年3月31日をもって営業を終了した。

結果として、前年同四半期に比べて、売上収益0.3%増だったが、営業利益は10.5%減と大幅に減少した。

第2のパルコ事業は、「職住が接近する都心生活者のための新しいコミュニティの創造」をコンセプトに、3月に「錦糸町パルコ」を、6月には「サンエー浦添西海岸PARCO CITY」をオープンした。また、秋には「渋谷パルコ」を開業する予定だ。一方で、5月に「宇都宮パルコ」を閉店した。

その結果、前年同四半期に比べて売上収益は0.3%増、営業利益は23.9%増と好調だった。

第3の不動産事業は、一昨年オープンした「GINZA SIX」「上野フロンティアタワー」が順調に推移して、業績向上に貢献した。

4月には、「ビューティー&ヘルス」をコンセプトとする商業施設「BINO東洞院」を開業した。

以上のような取り組みに加え、百貨店事業から神戸店・京都店・上野店の周辺店舗の移管を受けたこともあって、前年同四半期に比べ売上収益は6.7%増、営業利益は4.9%増となった。

第4のクレジット金融事業は、外部加盟店での利用増による手数料収入や割賦販売利息収入などが増加した結果、前年同四半期に比べ売上収益は1.4%増、営業利益は7.7%増と、まずまずの結果となった。

2020年2月期通期の連結決算は、売上高1兆1880億円(前期比5.6%増)、営業利益485億円(18.6%増)、純利益280億円(2.3%増)を見込む。

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