U.S.M.Hnews|第2Q 営業収益2443億円1.3%・経常利益52%の減収減益
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長、略称U.S.M.H)の2020年上期の連結業績は、営業収益が3443億1400万円(前年同四半期比1.3%減)、営業利益が27億2300万円(51.5%減)、経常利益が27億8600万円(52.4%減)、四半期純利益が4億3400万円(86.9%減)の減収減益だ。
営業利益率、経常利益率ともに0.8%と1%を切っている。
(株)マルエツ、(株)カスミ、マックスバリュ関東(株)で構成するU.S.M.Hだが、出店エリアにおけるディスカウントストアやドラッグストアの出店攻勢が続く。その影響を受け、売上高は既存店が前年比98.1%、客数は97.9%にとどまった。とくに、7月度は天候不順から既存店売上高が前年比95.2%となり、累計期間売上高を0.7%、営業利益を約12億円押し下げた。
商品別では、野菜相場が低迷した青果が全店前年比97.7%、7月の天候不順で飲料等が不振であった一般食品が全店前年比98.5%と低迷した。
売上総利益は、価格政策の強化と仕入れ価格の上昇、天候不順による売変等により前年を0.1%下回った。販売費および一般管理費では、生産性向上への施策を進めたものの、人件費単価上昇を補うには至らず、人件費が前年同四半期比101.1%と増加した。
また、3店舗について、合計12億8500万円の減損損失を計上している。
(株)マルエツ単体の営業収益は1863億5100万円(前年同四半期比0.9%減)、(株)カスミ単体の営業収益は1343億6400万円(前年同四半期比1.7%減)、マックスバリュ関東(株)単体の営業収益は217億6000万円(前年同四半期比0.8%減)。
物流費の高騰や求人難などを背景にナショナルブランドの仕入れ価格の上昇や、人件費、資材費の上昇、7月は降雨と低温が続くなど、スーパーマーケットにとって厳しい経営環境だった。