イオンnews|10月消費増税後の駆け込み需要の反動減で各社苦戦

イオン(株)(千葉市美浜区、岡田元也社長)の主要14社の10月度業績が発表された。「お客様感謝デー」は前年が土曜日と火曜日だったのに対して、今年は日曜日と水曜日だった。消費増税後の駆け込み需要の反動減で各社とも苦戦した。既存店が前年を上回ったのは、マックスバリュ(以下、MV)北海道(株)100.7%、ミニストップ(株)106.1%、(株)イオンファンタジー105.4%の3社のみだった。

主力の総合スーパー(GMS)事業では駆け込み需要の反動減で、ほとんどが前年を下回った。既存店売上高は、イオンリテール(株)(千葉市美浜区、井出武美社長)が92.3%、イオン北海道(株)(札幌市白石区、青柳英樹社長)が91.1%、イオン九州(株)(福岡市博多区、柴田祐司社長)が90.4%と、3社とも前年を大幅に下回った。全店ベースでもイオンリテールが92.8%、イオン北海道が91.2%、イオン九州が89.6%。

スーパーマーケット(SM)事業のMV5社では、既存店が前年をクリアしたのはMV北海道100.7%の1社のみ。MV東海98.6%、MV九州98.8%、MV東北(株)95.3%、MV西日本(株)90.5%の4社は減収だ。全店ベースで前年をクリアしたのはMV北海道102.1%、MV東海142.5%、MV九州101.5%の3社。MV東海の伸長率はMV中部との合併効果でとびぬけている。

(株)マルエツ、(株)カスミ、MV関東(株)の首都圏3社で構成するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの既存店売上高は97.9%と前年を下回った。全店ベースでも98.5%だった。

10月12日に台風19号が関東を直撃し、13都県に大雨特別警報が出た。この記録的な大雨により、複数の河川で氾濫が発生し、さらに土砂災害や浸水など、広範囲で甚大な被害が生じた。被災した店舗が多く、とくに大規模停電や断水による影響から営業時間の短縮を余儀なくされた。

コンビニエンスストアのミニストップの既存店106.1%は3カ月連続で前年をクリアしたが、全店97.6%は前年に及ばなかった。

ドラッグストアのウエルシアホールディングスは既存店97.5%、全店では101.9%。ドラッグストアも既存店が前年割れした。

衣料品専門店の(株)コックスは、既存店93.5%、全店89.4%と相変わらず苦戦が続く。一方、靴専門店のジーフットは、既存店85.4%、全店85.1%とさらに苦戦の状況だ。

アミューズメント施設を運営するイオンファンタジーは、既存店105.4%、全店102.5%で前年を上回った。

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