セブン&アイnews|第1Q営業収益1兆3918億円13%減・経常利益22%減
(株)セブン&アイ・ホールディング(東京都千代田区、井阪隆一社長)が2021年2月期第1四半期の業績を発表した。
営業収益1兆3918億2800万円(対前年同期比12.8%減)、営業利益713億9000万円(21.0%減)、経常利益694億6200万円(21.8%減)、純利益139億37000万円(73.2%減)の減収減益となった。
(株)セブン‐イレブン・ジャパンと7-Eleven,Inc.における加盟店売上高を含めた「グループ売上高」は、2兆6607億3300万円(8.1%減)だ。為替レート変動もあって営業収益は86億円、営業利益は1億円減少した。
営業利益率は5.1%、経常利益率は5.0%。
国内コンビニエンスストア事業は、営業収益が2189億4700万円と7.4%の減収だ。営業利益は516億5800万円と14.1%の減益。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う、外出自粛や在宅勤務の推進によって、客数に大きな影響があった。だが、顧客の行動変化に対応した商品開発や品揃えを強化した。また、加盟店に対する感染防止対策物資の支給や経済的支援の実施など、加盟店経営のサポートにも注力した。
(株)セブン-イレブン・ジャパンの既存店売上高は前年を下回り、営業利益は522億2400万円(13.3%減)となった。自営店と加盟店の売上げを合計したチェーン全店売上高は1兆1776億9700万円(4.8%減)。
海外コンビニエンスストア事業は営業収益5891億1700万円(5.2%減)、営業利益は114億8500万円(11.1%減)と前年を大きく下回った。北米の7-Eleven, Inc.の営業利益は165億9500万円(6.9%減)。また、自営店と加盟店の売上げを合わせたチェーン全店売上高は、商品の売上げが伸長したものの、8728億9900万円(2.3%減)と前年を下回った。
スーパーストア事業の営業収益は4283億1500万円(8.4%減)、営業利益は103億7300万円(139.7%増)の減収大幅増益だ。(株)イトーヨーカ堂は、巣ごもり需要に対応した食品の売上げは伸長したものの、新型コロナウイルス感染症拡大抑止に向けた営業時間の短縮や、アリオのテナント部分の休業などが影響して、テナント含む既存店売上高は前年を下回った。営業利益は新型コロナウイルス感染症対策費用を特別損失に振替えたことなどもあり、11億5800万円(前年同期比204.9%増)となった。
(株)ヨークベニマルは、既存店売上高が前年を上回り、営業利益は62億3800万円(82.7%増)だった。
百貨店事業は営業収益650億8600万円(53.7%減)、営業損失12億1100万円。(株)そごう・西武は新型コロナウイルス感染症拡大抑止に向け、全店で営業時間の短縮や食品売場のみの営業を実施した結果、既存店売上高は前年を下回った。
金融関連事業の営業収益は493億4700万円(8.6%減)。営業利益は114億8500万円(14.9%減)。(株)セブン銀行の国内ATM設置台数は2万5241台と、今期に入って47台増えた。ただし外出自粛の影響や一部提携金融機関による手数料体系変更の影響もあって、1日1台当たりの平均利用件数は85.7件と前年同期と比べて4.1件減少している。
専門店事業は営業収益が528億3700万円(40.8%減)、営業損失60億5600万円。
通期は、営業収益5兆6920億円(14.3%減)、営業利益3220億円(24.1%減)、経常利益3120億円(25.3%減)、親会社に帰属する当期利益1200億円(45.0%減)を見込んでいる。