ノジマnews|第3Q売上高4.1%減もスルガ銀行持分法適用化で大幅増益
(株)ノジマ(神奈川県相模原市、野島廣司社長)が2021年3月期第3四半期の決算を発表した。
2020年4月1日~2020年12月31日の業績は、売上高3784億7000万円(前年同期比4.1%減)と減収だったが、営業利益244億6900万円(40.4%増)、経常利益527億6700万円(176.0%増)、四半期純利益438億2400万円(227.9%増)と大増益となった。
経常利益が大きく伸びているのはスルガ銀行(株)の持分法適用化があったためだ。それを受けて四半期純利益も大きく増加している。
営業利益率6.5%、経常利益率13.9%。
主力のデジタル家電専門店運営事業の売上高は1819億8400万円(10.8%増)、経常利益は166億7600万円(34.8%増)。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う顧客のニーズの変化に応じ、コンサルティングセールスを強化した。その結果、自宅で過ごす時間をより豊かにする生活家電の販売が堅調に推移した。11店舗を新規出店し、3店舗を閉店。また通信専門店5店舗を閉店・譲渡して24店舗となったことで、12月末の総店舗数は213店。
キャリアショップ運営事業の売上高は1287億0200万円(16.2%減)、経常利益は51億4900万円(34.7%増)。昨年度に施行された電気通信事業法の改正以降、新型コロナウイルス感染症の拡大に加え、各通信事業者による新料金プランの発表など、業界が激しく変化するなかで、顧客満足度を高めるため、セキュリティ関連サービスの案内や接客の質向上に取り組んだ。直営店・FC店を合わせて、スクラップ&ビルドを含め、5店舗を新規出店・譲受し、13店舗を閉店・譲渡したことから12月末の店舗数は611店。
インターネット事業は在宅時間やテレワークの増加によりブロードバンドの利用が増え、新規契約数が伸長した。売上高は348億7200万円(2.9%減)、経常利益は30億0300万円(31.8%増)。
海外事業はオンライン販売の強化に加え、現地の人材の体制変更や教育・研修の充実を図ることで、より質の高い接客・サービスの提供に取り組んだが、売上面は減収を余儀なくされた。一方利益面は、販管費の見直しに加え政府の支援もあり、増益となった。売上高は291億1800万円(19.5%減)、経常利益は13億1900万円(262.9%増)。
12月末のノジマの総店舗数は893店舗。