ライフnews|年商7592億円6.2%増・経常利益1.9倍の過去最高益

(株)ライフコーポレーション(東京本社:東京都台東区、大阪本社:大阪市淀川区、岩崎高治社長) の2021年2月期の連結業績は、営業収益が7591億4600万円(前期比6.2%増)。一方、販管費は、売上げ拡大に伴う人員増に加え、従業員への緊急特別感謝金支給などにより人件費が増加、物件費も感染症対策費用や店内改修、配送運賃、インフラ整備などから増加したが、売上総利益の増加がコスト全体の増加を大きく上回り、営業利益は273億8800万円(97.3%増)、経常利益は281億5600万円(93.4%増)、純利益は倍増の178億2400万円(前期比127.5%増)と過去最高益となった。

営業利益率は3.6%、経常利益率は3.7%。

小売事業の営業収益は7582億5900万円(前期比6.2%増)、売上高は7363億4600万円(6.2%増)、セグメント利益は279億7200万円(92.4%増)。部門別売上高は、生鮮食品部門が3147億8300万円(前期比8.6%増)、一般食品部門3213億9300万円(6.0%増)、生活関連用品部門669億7100万円(4.2%増)の増収も、衣料品部門が235億1600万円(9.1%減)、テナント部門が96億8000万円(前期比2.8%減)の減収。

感染症対策では、惣菜・ベーカリーのバラ売り・試食提供の中止、キャッシュレス決済の推進にいち早く取り組んだ。また、学校の一斉休校、観光客の減少による影響を受けた生産者やメーカーへの支援とフードロス防止の観点から、学校給食用の牛乳や銘産菓子の販売、産地応援セールを積極的に実施した。

投資面では精肉加工に特化した堺プロセスセンターを3月に開設。

ネット事業では、2019年9月から出店したAmazonプライム会員向けサービスは、配送地域を首都圏では東京23区と4市、神奈川県2市、近畿圏では、大阪府大阪市の21区と他3市に拡大した。さらにAmazonプライム会員向けにAmazon.co.jp(Webサイト、Amazonショッピングアプリ)に出店。これらネット事業の拡大を推進するための組織として2月にCX(カスタマーエクスペリエンス)共創推進室を新設している。

また日配品を対象に日本ユニシスと共同開発したAI需要予測による自動発注システム「AI‐Order Foresight」を2月に全店導入している。

ビオラル丸井吉祥寺店(東京都)をはじめ8店舗を新規出店し、3店舗を閉鎖した。また1月に初芝店を建て替え改装工事のため一時閉店し、敷地内に初芝東店を仮店舗として開店。改装は28店舗で実施するなど、店舗への投資を積極的に行っている。

(株)ライフフィナンシャルサービスの営業収益は23億2800万円(前期比18.6%増)、セグメント利益は1億84百万円(1025.7%増)。12月にはライフアプリと電子マネー機能付きポイントカード「LaCuCa」を連携させ、スマホのアプリ内から電子マネー決済ができる仕組みとした。

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