マキヤnews|21年度年商685億円、ノンフード部門苦戦

(株)マキヤ(静岡県富士市、早川紀行社長)が2022年3月期の本決算を発表した。売上高は685億4900万円、営業利益16億8000万円、経常利益18億1500万円、当期純利益13億3100万円。

営業利益率2.5%、経常利益率2.6%。

2021年3月期から中長期経営改革プロジェクト「MAP3(Makiya-group Advancing Profit3)」を編成し、第1に値引き・廃棄の「ロス額」の削減、第2にプライベートブランド「ファーストチョイス」商品の販売強化による「値入率」の改善、第3にバックルーム運用ルール・作業改善などによる「人的生産性」の改善を柱にして経営基盤の強化と企業価値の向上を進めている。

廃棄ロス額は前年比約13%の削減が図られたが、競合店対抗による価格競争や原材料費の高騰による仕入価格の上昇から値入率改善は計画通りに進捗しなかった。また従業員の作業負荷を軽減する什器・備品の導入、陳列方法の見直しやセミセルフレジをテスト導入している。

小売業の営業収益は687億6200万円。「フード(食品)」部門については、「エスポット(フード)」と「業務スーパー」が好調に推移し、前年を上回った。「ノンフード(非食品)」部門は、前年の感染対策需要の反動減と、天候不順による夏物・冬物季節商品が低調に推移し、前年同期を下回った。営業利益は18億9100万円となり、値入率の低下に伴う売上総利益額の減少と、販売費の増加やエネルギーコストの上昇による水道光熱費の増加から前年を下回った。

業務スーパーを4店(うち1店舗は業態転換)、ダイソーを2店(うち1店舗は業態転換)開設した。

なお、2022年4月1日に63歳の早川紀行専務が社長に、川原崎康雄社長は代表権のある会長に就任して、新体制になっている。

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