アスクルnews|年商4285億円1.5%増・経常利益3%増の過去最高益

アスクル(株)(東京都江東区、吉岡晃社長)が2022年5月期の本決算を発表した。

売上高は4285億1700万円(前年同期比1.5%増)、営業利益143億0900万円(2.8%増)、経常利益142億7000万円(3.0%増)。当期純利益は92億0600万円(前期比18.7%増)と、いずれも過去最高となった。

営業利益率、経常利益率ともに3.3%。

同社グループが属するeコマース市場は、新型コロナウイルス感染症拡大による影響から、新しい生活様式における人との接触を減らす購買活動としての役割に対する期待が高く成長が続いている。一方で、同業他社とのサービス品質競争は続いており、顧客の要望に応えながら、持続的な増収増益を実現していくことが経営課題となっている。

このような状況において、同社グループは2022年5月期を、中期経営計画(2022年5月期~2025年5月期)実現に向けた足固めの年として位置付け、中期経営計画の達成の原動力となる「ASKUL東京DC」の物流設備や新アスクルWEBサイトの構築等、積極的な設備投資を実行した。

主力分野であるBtoB事業の売上高は、前期比で28億3200万円増収の3480億2500万円(0.8%増)。感染対策商品特需の減少や働き方の変化等による文具等のオフィス用品需要の減少があったものの、飲料等の生活用品商材、eコマース需要の増加による梱包資材等のMRO商材、品揃え強化に注力するロングテール商材等の売上高が伸長した。また、インターネット広告等の活用による顧客基盤の拡大や、戦略的に強化する医療・介護業種や製造業を中心に、それぞれの業種で必要となる専門商材の品揃えの拡大に注力した。

BtoC事業は、2021年6月に「LOHACO本店」をヤフー(株)が提供するシステム基盤に移行し、新本店としてリニューアルオープンした。リニューアル後も使いやすいWEBサイトとなるように継続的な機能改善を図るとともに、ソフトバンク(株)、ヤフー(株)と連携した大型販促を定期的に実施した。「LOHACO」の売上高は、前期比で14億7100万円増の543億3000万円(2.8%増)となり、BtoC事業合計でも、前期比で20億8500万円増の706億7300万円(3.0%増)となった。

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