イオンモールnews|第2Q営業収益1941億円/国内・国外とも回復基調

イオンモール(株)(千葉県千葉市、岩村康次社長)の2022年2月期第2四半期は、営業収益が1941億0400万円(前期比126.0%)、営業利益は228億2600万円(116.0%)、経常利益は185億3300万円(114.5%)と増収増益となった。ただし営業利益は上期計画比で18億円の未達だった。

また新型コロナウイルス感染症による特別損失17億8200万円や店舗閉鎖損失引当金繰入額20億1700万円を計上した結果、四半期純利益は123億7500万円(89.7%)。

営業利益率は11.8%、経常利益率は9.5%。

国内事業の営業収益は1574億4300万円(前期比125.2%)、営業利益は168億3200万円(113.1%)の増収増益だ。コロナ前の2019年度比では、営業収益は115.0%も営業利益は67.7%と回復に至っていない。3月16日に発生した福島県沖地震の影響により、東北の一部モールを臨時休業した。一方、新規感染者数の減少に伴って7月上旬までは売上げトレンドは改善基調だったが、7月中旬以降、第7波の急拡大に伴い、集客面に大きな影響が及んだ。また一部モールを臨時休業した。既存モール専門店売上げは前期比111.5%(対象85モール)と伸長したが、2019年度比では86.8%(対象83モール)。

4月にTHE OUTLETS KITAKYUSHU(福岡県)をオープンし、既存モールでは9モールでリニューアルを行った。

海外事業(1月~6月)の営業収益は369億2100万円(前同期比130.3%)、営業利益は59億8000万円(125.0%)の増収増益だ。2019年度対比でも、営業収益は152.8%、営業利益は137.4%と伸長した。

市場規模の大きな中国事業は、営業収益が257億6500万円(前期比122.9%)、営業利益は44億5300万円(106.2%)の増収増益。2019年度比でも営業収益は144.7%、営業利益は148.1%と、高い伸びだ。既存モールでは、イオンモール武漢経開(湖北省武漢市)で春・夏の2期にわたる大規模リニューアルを計画していて、4月に第1期リニューアルオープンした。⑤月にはイオンモール広州番禺広場(広東省広州市)でリニューアルを実施している。中国では、7月以降も北京・天津エリアではゼロコロナ政策が継続している。蘇州市、武漢市などの成長性の高いエリアの消費トレンドには回復基調が見られ、既存モール専門店売上は7月度が前期比99.6%(2019年度比106.4%)、8月度が前期比115.0%(2019年度比96.9%)に改善している。

イオンモールが注力するベトナム事業は、営業収益が59億2600万円(前期比142.6%)、営業利益は14億5900万円(169.4%)と増収増益となった。2019年度比では、営業収益は244.6%、営業利益は247.5%と2.5倍の伸びだ。既存モール専門店売上げも前期比156.8%(対象6モール)と大幅に伸長した。2019年度比でも147.6%(対象4モール)。ベトナムでは、7月以降も消費トレンドは強い基調で推移している。既存モール専門店売上は前年度の休業措置の反動もあって、7月度が前期比586.3%(2019年度比149.2%)、8月度が前期比2275.5%(2019年度比131.4%)と急激に回復している。

カンボジア事業は営業収益が24億8900万円(前年比180.3%)、営業利益は6億1700万円(220.4%)となり、2019年度比でも営業収益は124.8%、営業利益は99.7%。

インドネシア事業は営業収益が27億3900万円(前年比149.8%)と増収も、営業損益5億4200万円(前期は5億3000万円の営業損失)。2019年度比では、営業収益は141.3%、営業損益は6億8000万円の減益。

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