良品計画news｜第1Q営業収益1629億円19％増/価格改定で利益率大幅改善

(株)良品計画(東京都豊島区、堂前宣夫社長)が2024年8月期の第1四半期決算を発表した。

営業収益は1629億1300万円（前年同期比19.0％増）、営業利益が138億8200万円（176.4％増）、経常利益が142億8800万円（161.6％増）、四半期純利益が98億0100万円（151.6％増）の大幅ぞな増収増益だった。

営業収益は、新規出店に伴う店舗数の増加、および国内外の既存店売上が堅調に推移したことで、増収となった。また国内の商品価格を改定したことにより、営業総利益率の改善が進んだ。

営業利益率は8.5％（3.7％）、経常利益率は8.8％（4.0％）。※（　）内は前年同期の数値。

セグメント別業績では、国内事業の営業収益は976億7100万円（19.4％増）、セグメント利益は99億7700万円（146.4％増）と増収増益。2023年10月27日～11月6日の期間で実施した会員向けセール「無印良品週間」の効果に加え、生活圏への出店強化が寄与し、増収となった。

東アジア事業の営業収益は464億7800万円（19.2％増）、セグメント利益は84億9900万円（39.7％増）。中国大陸では前年同時期にロックダウンに伴う店舗休業等による影響があったことから、営業収益は増収となった。値下げの抑制や現地開発商品の展開強化に伴い、営業総利益率が改善した。そのほか、台湾、香港、韓国も増収増益となている。

東南アジア・オセアニア事業の営業収益は85億7500万円（17.9％増）、セグメント利益は8億0900万円（10.9％減）の増収減益。タイ、マレーシア、ベトナムに出店するなど、新規出店に伴う店舗数の増加により、増収となったものの、シンガポールでは収益が伸び悩み、セグメント利益は前年実績を下回った。

欧米事業の営業収益は101億8700万円（14.5％増）、セグメント利益は11億5200万円（195.5％増）と、増収増益。北米では、店舗運営力の向上、経営体制の強化に努めた。また欧州では、経営資源を集中させるため、不採算店舗を閉鎖するなど、収益基盤の強化を進めた。

第1四半期末の店舗数（ライセンスドストアを含む）は、国内587店舗、海外643店舗の計1230店舗となり、前期末に比べ42店舗増加した。国内では、郊外の生活圏への出店を中心に28店舗を出店したほか、東西の旗艦店である「無印良品 銀座」、「無印良品 グランフロント大阪」を全面改装した。また「無印良品 新宿靖国通り」を衣服特化店としてリニューアルオープンした。海外では、中国大陸、香港、タイ、マレーシア等に20店舗を出店した。