J.フロントnews|第1Q総額売上高2997億円13.6%増・営利58.7%増の増収増益

J.フロントリテイング(株)(東京都中央区、好本達也社長)が2025年2月期の第1四半期決算を発表した。同社は国際会計基準(IFRS)を採用している。

総額売上高は2997億0700万円(前年同期比13.6%増)、売上収益1014億6900万円(8.6%増)、事業利益164億0300万円(66.8%増)、営業利益161億3600万円(58.7%増)、税引前利益156億3100万円(57.5%増)の増収増益だった。

営業利益率は5.4%。

セグメント業績は、百貨店事業の売上収益が626億0600万円(15.6%増)、事業利益が106億2300万円(118.6%増)、営業利益が103億8600万円(130.6%増)となった。

店舗別では、インバウンド売上げが引き続き好調だった心斎橋店や京都店に加え、今期から大きくインバウンド売上げが伸長した名古屋店が好調だった。またターミナル立地の梅田店の入店客数、売上高についても大きく改善した。

商品面では、基幹店を中心にラグジュアリー・時計が引き続き好調に推移し、5月に開催した外商顧客向け催事では過去最高売上高を更新した。富裕層マーケットは堅調に推移している。

店舗の魅力化への取り組みとして、名古屋店では既存顧客に加え、若年富裕層など新たな顧客層からの支持獲得に向け、本館3・4階の婦人服フロアを改装した。さらに本館8階の美術画廊、北館地下1階レストランなどの改装にも着手していて、リニューアルオープンは本年冬の予定。

また、冷凍グルメ宅配のサブスクリプションサービス「ラクリッチ」は従来の定期納品コースに加え、単発注文のメニューを新たに加えるなど、会員数拡大に注力している。

SC事業の業績は、売上収益が158億6800万円(11.0%増)、事業利益が40億0200万円(61.7%増)、営業利益が39億5000万円(25.7%増)となった。前年度の改装効果や、キャラクター雑貨などIPコンテンツショップの好調などによるテナント取扱高の増加に伴い、店舗賃貸借収入や宣伝費収入、販売手数料収入が伸長し、売上収益が増加した。

仙台PARCOではファッションやエンタテインメントの強化、広島PARCOではエリア唯一のショップ誘致をそれぞれ目的とした戦略改装を行った。また人気映画とコラボレーションした全店での販売促進企画を実施した。

なお(株)パルコでは、韓国の大手百貨店「現代(ヒュンダイ)百貨店」と戦略的協業に関する基本合意を4月に締結した。これにより、韓国ファッションブランドやエンタテインメントなどの日本での展開に加え、将来的に日本のファッションやカルチャーをソウルを通じてアジアなどグローバルに発信することを目指していく。

デベロッパー事業は、売上収益が167億2600万円(1.3%増)、事業利益が16億3800万円(17.2%増)、営業利益が16億3200万円(0.3%増)となった。

決済・金融事業は、売上収益は31億8800万円(1.5%減)、事業利益は3億8600万円(47.2%減)、営業利益は3億4400万円(49.8%減)となった。

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