丸井グループnews|第3Q売上収益1878億円10.1%増・経常利益11.7%増

(株)丸井グループ(東京都中野区、青井浩社長)が2025年3月期の第3四半期決算を発表した。

2024年4月1日~12月31日の連結業績は、売上収益1877億7800万円(前年同期比10.1%増)、営業利益332億8900万円(15.1%増)、経常利益303億4800万円(11.7%増)、四半期純利益189億8800万円(7.7%増)と増収増益だった。グループ総取扱高は3兆6724億円で前年比10%増だった。フィンテックのカードクレジット取扱高が全体を牽引したことにより、グループ総取扱高が過去最高となった。

営業利益率17.7%、経常利益率16.1%。

丸井グループは大きく分けて小売事業とフィンテック事業がある。牽引するのはフィンテック事業だ。

小売事業の営業利益は58億円(45%増)で、前年を18億円上回った。マルイ・モディ店舗においては、リアル店舗ならではの価値創出を目指し、「売ること」を目的としない体験型テナントやスクール、飲食・サービスなどの導入を進め、非物販テナントの面積構成は63%(5%増)となり、カテゴリー転換が着実に進んだ。新たなテナントの導入により店舗の未稼働区画の面積は減少し、施設のバリューアップが進んだことから、営業利益は3期連続の増益となった。

2022年からスタートさせたマルイの出店サービス「OMEMIE(おめみえ)」は、全国のマルイ・モディの出店スペースの検索から契約までをオンラインで完結することができるサービスで、D2Cブランドや個人事業主などに活用されており、これまでマルイに出店したことのないテナントの導入につながっている。

ECについては、店舗と連動したイベント型のECの拡大に加え、Web系の専門人材を拡充し、ECサイトのUI/UX改善に取り組んだ。その結果、ECサイトの取扱高が12四半期連続で前年を上回り、第3四半期累計では179億円(8%増)となった。

フィンテック事業の営業利益は336億円(8%増)で、前年を24億円上回った。戦略的に進めている「家計シェア最大化」の取り組みによって家賃払いやECでの利用、公共料金などの定期払いが伸長したことで、第3四半期のカードクレジット取扱高は1兆1867億円(11%増)、第3四半期累計では3兆3788億円(10%増)とそれぞれ過去最高となった。

分割・リボ取扱高は3194億円(10%増)と拡大し、流動化債権を含む分割・リボ払い残高は過去最高の4594億円(8%増)となった。

エポスカードの新規会員数は、前年から1万人増えて58万人となった。期末会員数は、前年から33万人増えて過去最高の780万人となった。これまで事業の成長をけん引してきたゴールドカードに加えて、アニメを代表とする一人ひとりの「好き」を応援するカードの取り組みを強化している。「好き」を応援するカードの新規会員数は25万人(前年差±0万人)となり、期末会員数は23万人増えて107万人となった。

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