アインnews|第3Q売上高3368億円13.7%増・経常利益9.5%減
(株)アインホールディングス(北海道札幌市、大谷喜一社長)が2025年4月期の第3四半期決算を発表した。
2024年5月1日~2025年1月31日の連結業績は、売上高3368億3400万円(前年同期比13.7%増)、営業利益125億5400万円(12.2%減)、経常利益136億1900万円(9.5%減)、四半期純利益73億5700万円(15.7%減)で、増収減益となった。
営業利益率は3.7%、経常利益率は4.0%。
ファーマシー事業の売上高は2852億0500万円(7.6%増)、セグメント利益174億0500万円(11.7%減)。医療機関との連携、お薬手帳を活用した服薬情報の一元的・継続的な把握、在宅医療対応により、患者が住み慣れた地域で安心して医療を受けることができるよう、「かかりつけ薬剤師・薬局」の機能発揮に取り組んいる。
また、患者の利便性向上のためのDX推進にも積極的に取り組んでおり、「公式アプリ いつでもアイン薬局」やLINE公式アカウントなどにより、処方箋送信サービスをより手軽に利用してもらえる環境を整えている。2024年12月には「公式アプリ いつでもアイン薬局」に、新たに「お薬手帳」と「カレンダー」の機能を追加し、より便利に薬の管理ができる仕様とした。
1月末時点の出店状況は、M&Aを含め、グループ全体で合計41店舗を出店、17店舗を閉店、11店舗を事業譲渡したことで、グループ薬局総数は1244店舗となった。
リテール事業の売上高は432億9400万円(89.0%増)、セグメント利益は40億1000万円(78.5%増)。リテール事業では、コスメティックストア「アインズ&トルペ」を展開しており、コスメを中心とした独自性のある商品構成やアジアンコスメの独占・先行販売などの施策を行うことで他社店舗との明確な差別化を図っている。
2024年8月には、インテリア雑貨の企画から製造・販売までを行う「Francfranc」がグループ入りした。グループ入りした「Francfranc」の寄与により、売上高が大きく伸長した。また、「アインズ&トルペ」では、既存店及び前期出店店舗の客数が堅調に推移していることに加え、前期から引き続きアジアンコスメや高価格帯コスメなどの売上げが伸長していることで単価が上昇した。
今後、「アインズ&トルペ」と「Francfranc」双方の強みを活かしたシナジーを発揮するとともに、商品力の強化や魅力的な売場づくりを行っていく。
1月末時点の出店状況は、「アインズ&トルペ」が8店舗を出店し、2店舗を閉店して87店舗、「Francfranc」が3店舗を出店し、1店舗を閉店して163店舗となり、リテール事業における店舗総数は250店となった。