綿半news|年商1336億円4.3%増・経常利益17.8%増の増収増益
綿半ホールディングス(株)(長野県飯田市、野原勇社長)が2025年3月期の本決算を発表した。
2024年4月1日~2025年3月31日の連結業績は、売上高1335億円9400万円(前期比4.3%増)、営業利益35億0100万円(24.0%増)、経常利益38億1200万円(17.8%増)、当期純利益は20億7700万円(12.0%増)となった。
営業利益率は2.6%、経常利益率は2.9%(2.3%)。
綿半ホールディングスは、小売事業、建設事業、貿易事業などを展開しているため、ホールディングス全体での収益状況は建設事業などの影響を受けている。
小売業の売上高は792億6900万円(0.5%増)、セグメント利益は17億6100万円(29.5%増)。
小売事業では、スーパーセンター、ホームセンター、食品スーパー、ドラッグストア、インターネット通販など、多種多様な業態を展開する。「店舗改装・新業態の開発を継続して推進」「流通網の拡大」「オリジナル商品開発・SPA化の加速」を重点施策として取り組んだ。
「店舗改装・新業態の開発を継続して推進」では、2024年4月に鮮魚特化型食品スーパー「綿半フレッシュマーケット平島店」(愛知県一宮市)を、3月に通常のホームセンター商品に加え、加工食品や日用品を中心としたアウトレット販売を強化した「綿半ホームエイド川中島店」(長野県長野市)をリニューアルオープンした。2025年4月に「綿半スーパーセンター千曲店」(長野県千曲市)のグルメコーナーをリニューアルし、焼立てパンを楽しめるベーカリーコーナーを新設した。また、世界の食材を取揃えた「ワールドマーケット」を「綿半スーパーセンター箕輪店」(長野県箕輪町)と「綿半スーパーセンター豊科店」(長野県安曇野市)にオープンした。
「流通網の拡大」では、4月から自社の新物流センター(長野県飯田市)を稼働させ、物流の効率化を図っている。また、漁船で獲れた魚を丸ごと買い付ける「一船買い」の販売エリアを拡大した。
「オリジナル商品開発・SPA化の加速」では、食品や日用品、ペット用品、日曜大工などでオリジナル商品の開発を進めており、今期は900点以上の新商品を導入した。また、自社農場「綿半ファーム」で生産した赤身のおいしさが特徴の牛肉「SHINルビー牛」を綿半スーパーセンター各店で販売開始した。さらにAI・IoTなどを活用した完全無人化・無臭豚舎(長野県筑北村)を建設しており、高品質な豚肉の生産にも力を入れていく。
2026年3月期は、売上高1390億円(4.0%増)、営業利益38億4000万円(9.7%増)、経常利益40億円(4.9%増)、当期純利益23億円(10.7%増)を見込む。