トライアルnews|売上高8038億円12.0%増/経常利益222億円12.2%増
(株)トライアルホールディングス(福岡市東区、永田洋幸社長)は2025年6月期の連結決算は、売上高8038億2900万円(対前年増減率12.0%増)、営業利益211億0600万円(10.2%増)、経常利益222億円(12.2%増)、当期純利益は117億5200万円(2.7%増)となった。
営業利益率2.6%(2.7%)、経常利益率2.8%(2.8%)。( )は前年数値。
セグメント別では、流通小売事業は売上高7997億7300万円(11.9%増)、セグメント利益は237億2600万円(8.4%増)。『あなたの「生活必需店」。』をコンセプトとして、競争力ある価格で、24時間営業の店舗づくりを進めている。
既存店売上高は、できたての惣菜をはじめとする魅力的な商品ラインアップや競争力のある価格提案、商品価値を伝える棚づくりなどによって高い成長率を記録した。
出店面では中長期的な成長を見据えて積極的に新規出店を進め、メガセンターを4店舗、スーパーセンターを20店舗、smartを7店舗、小型店を4店舗出店した。一方、小型店を1店舗閉鎖した。また、smart1店舗を小型店に業態転換した。
新規出店数には、2024年11月に群馬県でスーパーマーケットを運営する(株)スーパー丸幸より吸収分割の方法で承継した2店舗を含んでいる。期末店舗数は、352店舗(うちFC3店舗を含む)。改装は、スーパーセンター13店舗、smart2店舗、小型店4店舗の計19店舗で実施した。
リテールAI事業は、売上高9億8500万円(7.4%増)、セグメント利益は5500万円(前年同期はセグメント損失5億2000万円)。期中は買い物体験の提供や店舗オペレーションの省力化を目指したリテールテクノロジー開発および導入拡大のための投資を継続実施している。
Skip Cartの導入推進(2025年6月末時点のグループ外も含む導入店舗数は258店舗、導入台数は2万1561台)によって、顧客の利便性向と同時に、店舗の時間当たりのレジ通過客数・点数が上昇している。2024年10月にグループ外の小売企業2社に新たに試験導入し、実証実験を進めている。
また、小型店(TRIAL GO)では、レジ端末に設置されたカメラによる顔認証決済の実証実験を推進している。
トライアルホールディングスは今年度のスタートである2025年7月1日に完全子会社化した(株)西友とのシナジーを発揮しながら、既存店改革、出店戦略、収益性の向上、リテールテックの推進、の4つの軸を中心に成長戦略を進める。
2025年度の業績見通しは、売上高1兆3225億円(64.5%増)、営業利益254億円(20.3%増)、経常利益139億円(37.4%減)、当期純利益50億円(95.7%減)を見込む。