ニトリnews|第2Q売上収益4391億円1.8%減・減収減益/客単価増も客数減

(株)ニトリホールディングス(札幌市北区、白井俊之社長)が2026年3月期の第2四半期決算を発表した。

4月1日~9月30日の連結業績は、売上収益が4391億1100万円(前年同期比1.8%減)、営業利益が598億5900万円(6.9%減)、税引前中間利益が603億6000万円(5.8%減)、中間純利益が417億4100万円(8.1%減)。第1四半期に続き、減収減益となった。

営業利益率は13.6%、税引前中間利益率13.7%。

セグメント別の業績は以下の通り。

ニトリ事業は、売上収益391億8700万円(0.7%減)、セグメント利益601億4100万円(8.3%減)。期中、客単価が前年同期を上回ったものの、客数が下回ったため、売上高がマイナスとなった。

販促企画の「夏の感謝祭」では、最大1600アイテムを期間限定値下げ価格で提供し、好評だった。販売実績としては、ソファやマットレスなどの家具が好調に推移した。さらに「ドラム式洗濯乾燥機」は2025年上期の日経MJヒット番付に選出されるなど、高い評価を得ている。

販管費については、テレビCM放映頻度削減や、チラシのサイズと配布回数の見直しにより、広告宣伝費の最適化を行った。また、外部委託先から物流子会社であるホームロジスティクスへ配達業務移管し、物流経費を削減した。

店舗面では、ニトリ15店舗、デコホーム8店舗を出店した。また海外では、台湾2店舗、中国大陸2店舗、韓国2店舗、マレーシア1店舗、シンガポール2店舗、ベトナム1店舗、フィリピン2店舗、インドネシア2店舗の合計14店舗を出店した。台湾では、ワンストップショッピングのニーズに対応するため、GMS(総合小売店)内に約30坪の売場を展開している。

島忠事業は、売上収益610億9400万円(6.7%減)、セグメント利益41億5500万円(13.5%増)。商品開発と売場改善、コストの見直しを軸に、収益性の向上に取り組んだ結果、増益となった。PB商品の売上構成比が増加し、荒利益率が改善した。

売場では、NB商品とPB商品を一緒に陳列することで、顧客が比較検討しやすく、ニーズに合った商品を買いやすくしている。さらに、商品分類別の損益に基づいた売場面積の拡縮を行い、一部店舗では縮小したスペースにニトリ店舗を出店することで、グループ全体の営業利益最大化を推進している。

期中、37店舗を出店、44店舗を閉店した。9月30日時点の店舗数は、国内ニトリ791店、海外ニトリ198店、島忠52店で、合計1041店。

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