AOKIニュース|連結売上高1940億円で増収減益/ブライダル・カフェへ

㈱AOKIホールディングス(青木彰宏代表取締役社長)の2017年3月期連結決算業績は、売上高1940億4600万円(前年同期比2.9%増)、営業利益144億4700万円(同18.8%減)、経常利益138億9500万円(同21.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益73億5500万円(同24.3%減)となって、増収減益。

ファッション事業を核として、ブライダル事業、カラオケ事業、カフェ事業などに手を広げているが、サブカルチャー企業へ向かっているという印象はぬぐえない。

セグメント別には、第1のファッション事業は、売上高1182億6400万円(前年同期比3.7%増)、営業利益81億6700万円(前年同期比16.8%減)。「AOKI」ブランドでは、今年1月までに約120店舗の大規模改装を実施し、中長期的な成長を見据えた店舗環境面の整備や改善を図った。店舗面では、14店舗を新規出店した一方、移転等により8店舗を閉鎖。期末店舗数は573店舗(前期末567店舗)となった。マーケットとしてはフレッシャーズ市場に向けて、同世代で活躍している「Sexy Z  one(セクシーゾーン)」を起用したCMを放映したり、レディスでは「CanCam」とのコラボ商品を発売したりした。年々分散化・長期化する就活マーケットに向けては、マイナビスチューデントと共同開発した「究極の就活シリーズ」を展開。

もう一つのファッション事業ORIHICA(オリヒカ)は、ビジネススタイルの多様化に対応したジャケット・パンツスタイルの「THE 3rdSUITS(サードスーツ)」をCM等により訴求強化、「スーパーノーアイロンシャツ」や「走れるパンプス」等の機能性商品の品揃えを拡充。5店舗を新規出店した一方、4店舗を閉鎖。期末店舗数は145店舗(前期末144店舗)となった。

第2の「アニヴェルセル・ブライダル事業」はゲストハウスウエディングスタイルの挙式披露宴施設を展開。しかし、施行組数が減少して、売上高は268億6000万円(前年同期比8.4%減)、営業利益は27億60百万円(前年同期比23.1%減)。

第3のカラオケルーム運営事業は、㈱ヴァリックで9店舗を新規出店した一方、7店舗を閉鎖した結果、期末店舗数は185店舗(前期末183店舗)。売上高は186億7600万円(前年同期比2.4%増)、営業利益は8億8700万円(前年同期比40.4%減)。

そして最後に複合カフェ運営事業は、㈱ヴァリックで展開。19店舗のリニューアルを行い、既存店の活性化に注力。鳥取県や沖縄県、福井県への初出店及び駅前立地への出店も強化し、52店舗を新規出店。1店舗を閉鎖した結果、期末店舗数は346店舗(前期末295店舗)。売上高は302億6400万円(前年同期比11.9%増)、営業利益は18億9300万円(前年同期比17.4%減)。

2018年3月期は、売上高2005億5000万円(103.4%)、営業利益145億円(100.4%)と霧が晴れるわけではない。

検索ワード;AOKI ORIHICA ヴァリック

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