アスクルnews|火災事故吸収し17年5月期は3360億円6.6%増収

アスクル(株)(東京都江東区、岩田彰一郎社長)は、2017年5月期(2016年5月21日~2017年5月20日)の本決算を発表した。


売上高3359億1400万円(前期比6.6%増)、営業利益88億6500万円(4.1%増)、経常利益88億6600万円(3.4%増)と増収増益だった。火災損失112億5000万円を特別損失として計上したが、火災事故の保険金49億2900万円を受領し、純利益は80.7%減ながら10億1400万円と、最終赤字は回避している。

売上高対比の営業利益率、経常利益率はいずれも2.6%だった。

売上高は、第4四半期の3月に「ALP首都圏」の物流センターが火災事故を起こした影響を受け減速したが、年間では堅調に推移した。

eコマース事業のうち、BtoB事業は繁忙期の3月に火災の影響を受けたものの、前期比4.8%増の2919億3700万円。また、BtoC事業の「LOHACO(ロハコ)」は、臨時センターでの出荷だったが社員総出で対応して、390億1600万円(18.8%)の増収を確保した。

BtoB事業を中心とした売上高の伸長と、為替の好影響や利益率の高いPB商品の拡充で、各商品カテゴリーで売上総利益率が改善した。売上総利益額は前期より64億2700万円増加した。

その結果、eコマース事業合計の売上高は3309億5400万円(6.3%増)、売上総利益は764億4600万円(8.9%増)。物流費用や新たな物流センターの賃借料、またLOHACOの先行投資費用の増加もあり、販売費と一般管理費は9.6%増加の670億7900万円。営業利益は、93億6700万円(4.0%増)だった。

それにしても火災事故を乗り越えての増収増益はすごい。他に同じ業態が存在しない、ブルーオーシャンの強みがアスクルにはあるからだろう。

検索ワード:アスクル 2017年5月期 決算

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