ニトリnews|エディオンと資本業務提携/8.6%の普通株式を5/13取得

M&A

(株)ニトリホールディングス(東京都北区、白井俊之社長)は4月27日(水)、(株)エディオンの株式を取得し、資本業務提携を行うことを決議した。

 

両者は経営資源やノウハウを相互活用し、双方の事業拡大を図ることを目的として、①魅力的な店舗開発に向けた協働、②商品の相互交流と商品ラインアップ拡充、③EC事業でのシナジー創出、④物流ネットワーク及び設置サービス、アフターサービスネットワークの相互活用、⑤リフォーム事業、法人ビジネスにおけるシナジー創出の5つの項目について協議・検討を行う。

ニトリは5月13日、エディオンの株主である(株)LIXILからエディオンの普通株式896万1000株を取得する。これは2021年9月30日現在の発行済株式総数の所有割合8.6%に相当する。また同社はこの株式を取得後、エディオンの普通株式146万3900株(所有割合1.4%)を、市場外相対取引および市場買付けにより、追加取得する予定だ。

これが完了すれば、ニトリは合計10%を保有することになり、筆頭株主の日本マスタートラスト信託銀行(株)についで、第2番手の株主となる。

【結城義晴の述懐】
「コロナはM&Aを早める」――。ニトリホールディングスの経営統合戦略は、ホームセンター業態から家電チェーン業態へと広がりを見せる。2020年11月16日から(株)島忠の普通株式に対する公開買付けを開始すると、2021年1月6日付で連結子会社とした。ホームファッション業態を主力とするニトリがホームセンターと家具を主体とする島忠を傘下に収め、さらに家電のエディオンの二番手株主となる。

ニトリホールディングスの2022年2月期本決算は売上高8116億円(前年同期比13.2%増)、経常利益1418億円(2.5%増)。売上対比営業利益率は17.0%、経常利益率は17.5%。エディオンは昨年3月期で売上高7681億円(4.7%増)、経常利益は108.1%増の278億円。

単純合算すれば1兆6000億円の非食品チェーンとなる。(株)ヤマダホールディングスの2021年3月期売上高1兆7525億円(前年同期比8.7%増)、経常利益989億円(114.6%増)に売上げで迫り、利益で凌駕する。

他の企業も慌ててM&Aに走るに違いない。

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