セブン&アイnews|そごう・西武を投資会社&ヨドバシに譲渡

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(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)は、11月11日午後、同社が保有する(株)そごう・西武の発行済全株式(110,414,242株)を、アメリカの投資運用会社であるフォートレスインベストメントグループ(以下、フォートレス」)に譲渡することを発表した。フォートレスの株式は100%ソフトバンクグループが所有していて、シェラトン・グランデ・トウキョウベイ・ホテルも傘下にある。

セブン&アイは同日開催された取締役会で譲渡を決議し、フォートレスの関連事業体であり、特別目的会社である杉合同会社との間で契約を締結した。

セブン&アイは2006年6月に(株)ミレニアムリテイリング(現そごう・西武)を子会社化し、百貨店事業の拡大とグループ各社事業とのグループシナジー効果を意図した。しかし百貨店業態そのものの衰退傾向に歯止めがかけられず、新型コロナウイルス感染拡大による営業停止や時間短縮で収益構造はさらに悪化した。顧客の店舗離れも加速化していた。

2022年2月期の営業収益は4568億4200万円、営業損失35億2700万円、経常損失55億3000万円、純損失88億2600万円。

過去3期は経常損失、純損失となっていた。

セブン&アイでは今回の譲渡に先立って、2021年7月公表の「中期経営計画 2021-25」でも、今年4月公表の「世界トップクラスのグローバル流通グループへの進化を目指して」と題した資料でも、同社の事業ポートフォリオでは、そごう・西武に対して、事業構造改革および事業価値の向上は困難であると表明している。そこえで「ベストオーナーの探索」の名目で譲渡先が模索されていた。

譲渡先となるフォートレスは今後、(株)ヨドバシホールディングスをビジネスパートナーとして、そごう・西武が推進するテナント構成や商品構成の最適化、事業運営の効率化やコスト削減などの事業戦略に取り組む。投資会社だけに最終的には、企業価値の最大化を図るとしている。譲渡契約の実行は2023年2月1日予定。譲渡価額についてはそごう・西武の企業価値2500億円をもとに、純有利子負債や調整などを行った上で確定される。

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