良品計画news|「大和当帰」の葉を使ったアヒージョ4/27発売
(株)良品計画(東京都豊島区、堂前宣夫社長)は、奈良県で栽培されている、漢方薬の原料として知られるセリ科の多年生植物「大和当帰」の葉を使ったアヒージョを発売する。4月27日(木)から「無印良品 イオンモール橿原」と「無印良品 イオンモール大和郡山」で販売を開始する。価格は税込み650円。
「大和当帰」の葉を使ったアヒージョは、「大和当帰」の認知度を高めること、葉を有効活用することを目指して商品化した。アヒージョにすることで、味や風味を油に移し、大和当帰葉を食べたときに口の中に広がる三つ葉やセロリに似たアクセントのある強い香りを楽しめるようにした。
同社は、店舗が各地域のコミュニティーセンターとして地域住民や自治体と連携し、地産地消の推進や雇用創出、まちづくりなど地域活性化に寄与することを目指した活動を行っている。それに伴い、2021年9月から地域に根ざした取り組みを推進する組織として地域事業部を設置し、地域の生産者や加工会社と協力して独自の商品開発を行っている。
近畿事業部では、奈良県高取町で農福連携事業に取り組む「農業生産法人有限会社ポニーの里ファーム」が栽培する大和当帰葉を使った商品を、「株式会社京都義の」「幸南食糧株式会社」と共同開発した。奈良県の高取町は「日本書紀」にも薬の原料を採取する薬狩りをした場所として記録されるなど、薬の町として知られている。かつては生薬として大和当帰の根は利用されていたものの、葉は使われず廃棄されていた。平成24年に葉が非医(医薬品ではない)扱いとなり、医薬的な効能・効果をうたわなければ食品として販売可能になったことを受け、葉の活用が広がっている。