12月外食産業統計|2.1%増/18年は2.3%増・FF&ディナーレストラン牽引
一般社団法人日本フードサービス協会(JF)が、外食産業市場動向調査の2018年12月と18年通期の結果を発表した。
フードサービスを業態別に集計して、新店を含めた全店を対象に調査する。12月末時点で、調査対象企業数は11月に比べて5社減って197社。店舗数は3万6637店舗で1カ月で70店舗増加した。その中でファストフードとファミリーレストランを合わせると全体の8割を超える。
(日本フードサービス協会「データからみる外食産業」より:以下同じ)
[2018年12月結果]
12月の全体売上高は2.1%増と28カ月連続で前年を上回った。客数は1.2%増、客単価は0.9%増。振替休日で土日祝日数が前年より1日多く、またキャンペーンや季節商品の販促効果で堅調に推移した。
業態別では、ファストフード(FF)3.7%、ディナーレストラン3.0%が伸び率も高く好調だ。洋風ファストフードは、季節商品やクリスマスのチキンの売上げが伸長して5.5%増だった。パブ・ビアホール0.7%、ファミリーレストラン0.3%も前年を上回った。
一方で、居酒屋▲1.0%と喫茶▲0.9%は前年を下回った。土日祝日数は前年より多かったが、金曜日が1日少ない曜日回りが、居酒屋業態の集客に影響した。
[12月度全店データ]
[2018年1月~12月結果]
2018年1年間の売上高は2.3%増で、4年連続で前年を上回った。5月の連休後の節約志向や、7月の豪雨などの自然災害で伸び悩んだ月もあったが、年間を通して堅調に推移した。
ファストフード3.3%、ディナーレストラン3.2%、ファミリーレストラン0.8%、喫茶0.8%と増収。ファストフードは3年連続で前年を上回っている。とくに「洋風」が好調だ。ファミリーレストランは「焼肉」5.6%増がけん引して、7年連続で前年をクリアしている。ディナーレストランと喫茶も7年連続で好調を維持している。
一方で、居酒屋▲0.9%、パブ・ビアホール▲0.2%。合わせた「パブ/喫茶」は▲1.5%で、10年連続で前年を下回った。若年層の酒離れが影響している。
[2018年1月~12月全店データ]