商業販売額統計|2018年間販売額3.4%増/卸売業4.2%増・小売業1.7%増

経済産業省が2018年の商業販売額を発表した。商業は卸売業と小売業を指す。商業販売額は、前年比3.4%と2年連続の増加だ。卸売業は4.2%増、小売業は1.7%増で、ともに2年連続の伸びだ。

小売業では、燃料小売業、飲食料品小売業、医薬品・化粧品小売業、機械器具小売業の4業種が全体をけん引した。医薬品・化粧品小売業は、ドラッグストアの堅調な伸びにより前年比3.6%と7年連続の増加となった。また飲食料品小売業は、農産品の相場高、惣菜が好調だったこと、コンビニエンスストアが堅調に伸びたことで、前年比1.4%と12年連続の増加だ。

業態別に伸長率の高い順に並べると、
ドラッグストア +5.9%(4年連続の増加)
家電大型専門店 +2.1%(2年連続の増加)
コンビニエンスストア +2.0%(20年連続の増加)
スーパーマーケット(食品スーパー+総合スーパー) +0.9%増(8年連続の増加)
ホームセンター ▲0.3%(2年連続の減少)
百貨店 ▲1.7%(3年連続の減少)
となる。

百貨店は1.7%減と3年連続して減収となった。既存店ベースでも2年ぶりに0.3%減少した。 化粧品や高額商品がインバウンド需要、国内需要に支えられて好調だったが、閉店による影響と、天候不順による主力の衣料品が低迷した。

スーパーマーケット(食品スーパー+総合スーパー)は0.9%増。出店効果と、惣菜や主力の飲食料品が堅調に推移したことで増収。しかし既存店ベースでは▲0.5%で2年連続の減少だった。総合スーパーは専門店・通販との競合により、衣料品、家具、家庭用品は不振。
コンビニエンスストアは2.0%増。ファーストフード・日配食品は、惣菜、調理麺、おにぎりなどが伸長して2.6%増、加工食品は1.9%増と、ともに9年連続で伸長している。非食品は、たばこ関連商品が好調で1.4%増と20年連続、 サービス売上高は0.9%と12年連続の増加だ。

家電大型専門店は2.1%増。スマートフォン需要で通信家電は7.5%増。AV家電はテレビが堅調で3.7%増と、いずれも2年連続で前年を上回った。生活家電は、エアコン、洗濯機、冷蔵庫などが売上げを伸ばし、2.9%と3年連続の上昇。 一方、カメラ類▲5.0%と、情報家電▲1.2%は、いずれも2年ぶりの減少だ。
ドラッグストアは5.9%増。店舗数が前年より611店舗増えたことが寄与した。 食品は9.5%増、ビューティケアは6.6%増。健康食品も、サプリメントが売上げを伸ばし6.6%増となり、すべての商品分野で前年を上回った。

ホームセンターは▲0.3%。 オフィス・カルチャー▲4.5%、家庭用品・日用品▲2.4%と、いずれも2年連続の減少だ。一方、DIY用具・素材は、台風や地震などの特需で建材、補修材に動きが見られ、2.5%増と2年ぶりに前年を上回った。

>2018年商業販売額の動向

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