9月商業動態統計|販売額40.1兆円4.5%増/卸売業2.6%増・小売業9.1%増

経済産業省が、9月度の商業動態統計速報を発表した。

昭和28年(1953年)から始められた商業動態統計は国の機関統計である。小売業・卸売業を営む企業と事業所・店舗の事業活動に関する動向の把握を目的とするもので、毎月調査・発表される。その9月の商業販売額は40兆0550億円で全年同月を4.5%上回った。商業販売額は小売業と卸売業のすべての販売額である。

卸売業の販売額は27兆4660億円で2.6%増。そのなかで大規模卸売店の販売額は10兆11840億円で0.1%マイナスだった。
小売業の販売額は12兆5890億円で9.1%プラスだった。燃料の0.4%減以外はすべて増加している。

業態別の販売額を前年対比でみる。増税前の駆け込み需要が旺盛だった非食品の業態が大きく伸びた。唯一コンビニエンスストアだけがマイナスだった。伸び率順に並べると以下の通りになる。

家電大型専門店    +52.4%(5154億円)
百貨店         +21.8%(5615億円)
ドラッグストア    +21.8%(6265億円)
ホームセンター    +16.8%(3026億円)
スーパー       +5.4%(1兆1102億円)
コンビニエンスストア ▲0.2%(1兆0203億円)

では業態別に詳細を見ていく。百貨店・スーパー販売額は1兆6717億円、前年同月比10.4%の増加となった。百貨店は5615億円、22.1%の増加(既存店は22.8%増)、スーパーは1兆1102億円、5.4%の増加(既存店は4.4%増)となった。衣料品は18.6%の増加、飲食料品は1.5%の増加、その他は29.7%の増加だ。

コンビニエンスストアの商品販売額とサービス売上高は、1兆0203億円、0.2%の減少だった。ファーストフードと加工食品はプラスだが、非食品のみ8.5%のマイナスだ。

家電大型専門店販売額は5154億円で52.4%の大幅増加だ。とくに生活家電は71.2%、AV家電60.0%、情報家電52.8%増と大幅に増加した。その他も25.6%増、カメラ類15.3%増、通信家電12.6%増と全てがプラスだった。

ドラッグストア販売額は6265億円、21.8%増加となった。商品別にみると、ビューティケア(化粧品・小物)が31.1%の増加、家庭用品・日用消耗品・ペット用品が27.9%の増加、トイレタリーが27.6%の増加、OTC医薬品が19.6%の増加、調剤医薬品が18.9%の増加、ヘルスケア用品(衛生用品)・介護・ベビーが18.3%の増加、健康食品が17.2%の増加、食品が15.9%の増加、その他が7.1%の増加とすべてがプラスとなった。

ホームセンター販売額は3026億円、16.8%の増加となった。家庭用品・日用品が同29.8%の増加、園芸・エクステリアが同23.9%の増加、インテリアが同21.5%の増加、ペット・ペット用品が同17.1%の増加、カー用品・アウトドアが同12.7%の増加、その他が同11.5%の増加、オフィス・カルチャーが同7.1%の増加、DIY用具・素材が同7.0%の増加、電気が同6.1%の増加となった。

 

関連カテゴリー

統計 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧