9月家計調査統計|2人以上世帯の実収入2.6%増/消費支出10.2%減

総務省統計局発表の「家計調査報告」によれば、9月の2人以上の世帯の消費支出は26万9863円と、物価変動の影響を取り除いた「実質」で前年同月比10.2%減少した。12カ月連続のマイナスだ。一方、2人以上の勤労者世帯の1世帯当たり実収入は、前年同月比2.6%増の46万9235円だった。

費目別消費支出(2人以上世帯)では、電気代・ガス代の「光熱・水道」だけが4.0%増加した。一方、大きく支出が減少したのは、29.7%減の「被服及び履物」、27.7%減の「家具・家事用品」、20.2%減の「教養娯楽」だった。

前年同月と比べた9月の消費行動で大きな影響が見られた主な品目は、「教養娯楽」の映画・演劇等入場料65.8%減、パック旅行費61.4%減、遊園地入場・乗物代52.8%減。また、「交通・通信」の航空運賃68.2%減、鉄道運賃65.3%減、バス代53.7%減も外出自粛の影響が続いている。「食料」の飲酒代54.6%減、食事代21.3%減など、マイナス幅は改善してきているが、在宅勤務などによる巣ごもり需要や、外出自粛による影響は続いている。

また、消費税率引上げ直前の駆け込みがみられた主な品目で、大きな減少となったのは、「家具・家事用品」 の電子レンジ72.1%減、炊事用ガス器具69.1%減、電気掃除機51.8%減、電気冷蔵庫45.6%減だった。電気冷蔵庫は前年、駆け込み需要の影響で239.1%増と最も大きく増加した品目だった。

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