11月主要4小売業態統計まとめ|百貨店2%増で独り勝ち/コンビニ6カ月連続減

主要小売業態別の2017年11月売上高が出揃った。業態別既存店の業績をまとめておこう。

百貨店 +2.2%
スーパーマーケット ±0.0%
コンビニエンスストア ▲0.3
総合スーパー ▲0.6%

百貨店売上高は、前年同月比2.2%と2カ月ぶりに前年同月を上回った。全国的に気温が低かったことで防寒需要が高まり、コートやセーターなど冬物衣料が売上げを伸ばした。また、富裕層とインバウンドだけでなく、中間層も高額商品購入に貢献した。国内需要は0.2%増と2カ月ぶりにプラス。外国人売上高は74.5%増と高い伸び率だった。主要5品目は「雑貨」「身のまわり品」「衣料品」が好調で、「家庭用品」「食料品」は前年割れだった。大手百貨店グループは、J.フロント リテイリングが8%の伸び。髙島屋、エイチ・ツー・オー リテイリングも6%前年を上回った。三越伊勢丹ホールディングスは1.6%のプラス。

スーパーマーケットの売上高は±0%と横ばい。食品が0.1%増。畜産がプラスで、青果、水産は前年割れ。しかし青果・水産・畜産ともに鍋物商材は売上げを伸ばした。また惣菜は、揚物やホットメニューが前年を上回った。非食品は、ホームセンターやドラッグストアの安値販売の影響を受け0.7%減となった。ボジョレー・ヌーボーは予約、販売ともに苦戦した。

コンビニエンスストアは、売上高▲0.3%と6カ月連続でマイナス。寒気の影響で平均気温が低かったため、麺類や中華まんなどホット商品が好調。また店内調理などのカウンター惣菜や中食も引き続き売上げを伸ばした。しかし客数の減少が響いた。大手3社も既存店では売上高・客数ともに揃ってマイナスとなった。

総合スーパーの売上高は、前年を0.6%下回った。食料品では畜産品と水産品が前年をクリア。しかし、農産品は昨年の相場高の反動で減収が続いている。衣料品は、婦人・紳士ともにマイナスだったが、その他衣料・洋品が売上げを伸ばし、全体ではわずかにプラスとなった。中旬以降は、気温低下とともに冬物衣料が動いた。住関品は、家電製品が▲9.5%、日用雑貨品▲4.9%が響き、全体では▲2.7%となった。

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