4月SC統計|既存SC売上高2.3%増/雑貨や飲食などが好調
(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が2025年4月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は528ショッピングセンター(SC)。
4月度の既存SC売上高は、前年同月比2.3%増。気温が低かったことで春夏衣料は苦戦したが、雑貨や飲食などの他業種が売上げを支え、前年を上回った。38カ月連続で昨対プラス。
立地別に見ると、中心地域は総合で3.7%増、周辺地域は1.7%増となった。中心地域はリニューアルやテナント入れ替え効果のほか、国内外旅行客の来館があったSCが好調だった。周辺地域ははインバウンド客や館周辺でのイベント参加客の来館があったSCが好調だった。
地域別では、九州・沖縄4.7%増、中部3.5%増、関東2.4%増、近畿1.9%増、東北1.4%増、北陸0.9%増、北海道0.7%増、中国が0.3%増。一方、四国のみ1.5%減とマイナスだった。
業種別では、「ファッション」は、気温が上がらず春夏衣料が苦戦し前年割れしたSCが多かったが、月後半に気温が上昇した地域では、Tシャツやカットソー、サンダルなどが稼働した。
「雑貨、その他物販」は、新生活の駆け込み需要でインテリア雑貨が好調だったほか、キャラクター雑貨や化粧品も好調だった。また、月後半に気温が上昇した地域では、日傘などの紫外線対策アイテム、冷感アイテムも稼働した。
「飲食」は、周辺のイベント参加客や家族連れの来館で、とくに土日が好調だった。大都市ではインバウンド客の飲食利用が目立ったほか、駅ビルでは国内外旅行客が売上げに寄与した。