セブン&アイnews|グループ初の共通インフラ「流山キッチン」3/28稼働開始

(株)セブン&アイホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)の子会社(株)Peace Deli(東京都千代田区、和瀬田純子社長)は、3月28日(火)から、イトーヨーカ堂・ヨークの首都圏約200店舗に向けて商品を供給する、セブン&アイグループ初の共通インフラ「Peace Deli 流山キッチン」(千葉県流山市)の稼働を開始する。Peace Deliはセブン&アイ・ホールディングス40%、イトーヨーカ堂、ヨークがそれぞれ30%を出資して設立された。

初の共通インフラとなる流山キッチンは、グループ戦略の一環であるスーパーストア(SST)事業を推進するにあたり、プロセスセンター(PC)やセントラルキッチン(CK)など食品におけるグループ共有インフラの準備・稼働の取り組み。プライベートブランド「セブンプレミアム」の共有であるグループシナジー1.0、商品やサービスの取り組み事例の横展開であるシナジー2.0。そして、共有インフラを活用するグループシナジー3.0の具体的施策となる。

流山キッチンでは食品加工・製造施設として、精肉・鮮魚の生鮮品の加工などのPC機能、ネットスーパーに対応したミールキットを製造する。

精肉では豚肉、鶏肉のカッティングやスライスまで行う。鮮魚では生食用の調理・切身、調理加工用の下ごしらえるため、2つの加工スペースを設ける。徹底した温度管理のもとで、ガス置換技術を取り入れた最新の包装機により賞味期限の延長。食品の品質を維持したまま冷凍する新しい冷凍設備も導入することで、高品位の冷凍刺身の製造も計画されている。

セブン&アイ常務執行役員スーパーストア事業統括の石橋誠一郎氏は「集中加工により店舗間の商品化のばらつきが無くなることで差別化商品になるとともに、店舗の生産性が改善する」と語った。昨年10月から行っている実験店でのテストでは精肉部門の売上げがPC導入前と比較して売上げ約1.2倍、人時売上高は約1.5倍となった。

また、同社執行役員グループ商品戦略本部副本部長であり、Peace Deli社長の和瀬田純子氏は「イトーヨーカドー、ヨークフーズの惣菜売場で販売するサラダや揚げ物などを高品質で提供できる事業」とキッチンの優位性を語った。

また、環境面では、プラスチック削減など環境配慮型の商品を製造するために必要な設備を導入した。さらに物流センター併設による高効率な配送を実現し、配送車両減によるCO2削減に対応する。

流山キッチンでは稼働開始時は3割のキャパシティ、6カ月をめどに9割の稼働率を計画している。年内中にはイトーヨーカドーネットスーパー専用商品の供給なども予定している。今後の共有インフラとして、新横浜にネットスーパー専用センター、来年2月には千葉に惣菜加工機能を備えた千葉キッチンの稼働を予定している。

■Peace Deli (ピースデリ)流山キッチン
所在地/千葉県流山市小屋字土深割158番1アルファリンク流山Ⅴ東棟1階
面積/土地…約11万3511㎡(約3万4337坪)、 建物…約7926㎡(約2397坪)

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