ユニクロ/今秋、ZARAの本拠地スペイン初店舗をバルセロナにオープン

ユニクロは今秋、スペイン初となる店舗をバルセロナにオープンする。
バルセロナ中心部の目抜き通りグラシア通りに立地する「ユニクロバルセロナパセオデグラシア店(仮)」で、地下1階地上3階の4フロア、売場面積約1730m2(約520坪)の店。1フロア平均130坪で、旗艦店というわけにはいかないが、一応のフルラインの商品構成をすることができる。

ユニクロ
<ユニクロバルセロナパセオデグラシア店(仮称)>

ユニクロのLifeWearコンセプトにもとづくメンズおよびウィメンズ商品を幅広く展開する予定だ。

「このたび、スペイン・バルセロナに出店できることを大変うれしく思う。スペインへの出店は、 ユニクロのグローバル事業における非常に重要な一歩だ」((株)ファーストリテイリング 柳井正代表取締役会長兼社長)

スペインは今や世界最大のカジュラルウェアチェーンZARAの本拠地だ。スペイン・ガリシア州に本社を設けるアパレルメーカー「インディテックス」社が展開するファッションブランドである。

200人以上のデザイナーを擁し、1シーズンに3万点以上の新商品を発売する。企画・デザインから製造・販売までを自社で担うSPA(製造小売業)としての機能はユニクロと同じ。中間流通を省いて、コストダウンを図り、サプライチェーンマネジメントを採用する。ユニクロにとって、現在最強のライバルである。その本拠地への出店が柳井CEOをして「非常に重要な一歩」と言わしめている。

1984年に誕生したユニクロは、現在、世界18の国と地域に1800を超える店舗を展開しており、スペインはユニクロの19番目、そして極めて重要な市場となる。

ヨーロッパでは現在、英国(2001年出店)、フランス(2007年出店)、ロシア(2010年出店)、ドイツ(2014年出店)、ベルギー(2015年出店)の5カ国で計45店舗を展開している。

今回のスペインへの進出によって、ヨーロッパでの出店エリアはさらに拡大することになる。スペイン国内に限っても300万の人口を抱える首都マドリードや、バレンシア、セビリアなど出店の余地はまだありそう。

ただし、ロンドンやパリといった大都市以外では、ヨーロッパにおけるユニクロの知名度はまだまだ高くはないのも事実。

このため、ロンドンのグローバル旗艦店舗「311オックスフォードストリート店」では、ユニクロの商品に加えて、英国カルチャーを凝縮した雑貨や書籍なども取り揃えた。

ユニクロがもつ日本文化と出店地の文化の融合により、新しいユニクロの価値や魅力を体感できる場を体現したのだ。

今後はこうした取り組みに加えて、Eコマースの拡大に伴い、店舗とEコマースが一体となったかたちで、ユニクロブランドを広くヨーロッパ市場にアピールしていくことも必要だろう。

 

店舗概要
店舗名:ユニクロバルセロナパセオデグラシア店(仮称)
所在地:Paseo de Gracia18,Barcelona,Spain
売場面積:約1730m2(約520坪)
階層:4層(地下1階地上3階)
オープン時期:2017年秋(予定)

検索ワード:ファーストリテイリング ユニクロ 柳井正

 

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