ファーストリテイリングnews|環境・社会・統治の「ESG投資」構成銘柄に選定

(株)ファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正社長)は、ロンドン証券取引所が100%出資するグローバルインデックスプロバイダー企業FTSE Russell社から構成銘柄に選定された。

FTSE Russell社は世界中で企業の調査を行って、企業のパフォーマンスを評価するとともに、指数や投資判断情報を提供している。

国際連合は2006年に、投資家がとるべき行動として「責任投資原則」(Principles for Responsible Investment=PRI)を打ち出した。そして特に「ESG」の観点から投資するよう提唱した。ESGとは環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮する企業活動だ。そこでアメリカやヨーロッパの機関投資家が企業の投資価値を測る新しい評価項目として「ESG投資」に関心を集めるようになった。

社会的責任投資(Socially Responsible Investment=SRI)は環境保護などに優れた企業を投資家が応援しようという発想だ。「ESG投資」は環境だけでなく、さらに社会と企業統治を重視することが、最終的に企業の持続的成長や中長期的収益につながると考える。ESG投資は、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表からは見えにくい、社会的なリスクを排除できる。

ファーストリテイリングは、第1に「EGS投資」の世界的指数である「FTSE4 Good Index Series」の構成銘柄に選定された。同時に第2にESG投資に関して、日本企業のパフォーマンスを評価する「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄にも選定された。

この第1の「FTSE 4Good Index Series」も、第2の「FTSE Blossom Japan Index」も、FTSE Russell社によって構築された指数である。後者は日本では、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、環境やガバナンスを重視している企業を選定するものだ。だから「FTSE Blossom Japan Index」と「Japan」の文字が入っている。2018年6月時点で155銘柄が選定されている。ファーストリテイリングは、世界基準と日本基準の「ESG投資」の構成銘柄に指定されたということだ。

ファーストリテイリングは「服」を製造・販売する上で、工場の労働環境、人権尊重、環境保全といった課題に取り組んでいる。ほかにも全商品リサイクル活動、女性活躍推進、障がい者雇用、難民支援といった活動を行っている。これらが評価された。

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